「今日のくそったれ」(道路交通編)

交通安全ジャーナリスト世捨人が交通問題を取り上げます。特に公道を遊び場とする道楽集団、競技用自転車乗りを糾弾します。




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世捨人語 「競技用自転車乗りはドライバーに頭を下げよ」

先日、車を運転中のことです。先頭で信号待ちをしていたら、突如、右折レーンにいたセダン型の乗用車に割り込まれました。横断歩道の信号が赤になるのを待って、横断帯に車体を斜めに傾け停止しました。おそらく曲がる交差点を間違えたのでしょう。

不穏な空気が流れました。が、このドライバーは信号が青に変わり車体を進行方向に戻すと、ハザードランプを点灯させました。ハザードランプはお礼(おわび)の気持ちを表すために使用されます。軽くクラクションを鳴らすこともあります。進路を譲ってもらったときなど、お礼の合図があるかないかで後続のドライバーの心証はかなり異なります。

車道を走りたがる競技用自転車乗りは、他の交通にあいさつをしているでしょうか?ベルを備えていないので音で示すことができません。ハザードランプがないので、手を挙げてお礼するのでしょうか?走行中だと片手運転となり危険です。もっとも、二輪車が四輪車に向かって手であいさつするのは、目上の人に対してするようで横柄な印象を与えかねません。

無用な事故・トラブルを避けるためにも一礼するのが無難でしょう。歩行者も、クルマが横断歩道の手前で停止すると、ドライバーに頭を下げて渡っています。お礼は義務ではありませんが「譲り合い」を促進するために欠かせません。より良い交通空間を目指し、競技用自転車乗りのみなさん、ぜひ実行してください。


我が物顔で公道を走る競技用自転車乗り

| 01:32 | コメント:7 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

サンキューハザード・サンキューホーンが非常点滅灯や警音器の使途として正しくないのは御存じないのですか?
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http://blog.keitec.jp/

| けいてっく.jp | 2012/02/02 07:11 | URL | ≫ EDIT

今回の記事にも関連するかと思いますので、長文ですが、再投稿します。

警察庁のHP http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001085977に、
「平成23年中の交通死亡事故の特徴及び道路交通法違反取締状況について」が登載されています。

その中で、相手別では9割近くが自動車(555件)だが、10年前の899件から大幅に減少しています。(P35)
世捨人さんのような暴走ドライバーが運転する自動車が何よりも危険ですが、暴走ドライバーのマナーもここ数年、改善されつつあるということでしょうか。
また、自転車単独事故(いわゆる自損事故)が45件で7.1%を占めており、こちらは10年前の46件から殆ど減少していません。
自損事故で自業自得とは言え、爆走ローディのスピードの出しすぎも馬鹿に出来ませんね。まあ、高齢化の進行による自転車乗車中の心筋梗塞・脳卒中のウエイトの方が大きいのかも知れません。

一方、歩行者を巻き込む死亡事故は、たったの6件です。(10年前は4件、去年は5件)

歩行者と道路空間を共有するママチャリは、酒酔い・携帯ながら・傘差し・二人乗りなどの下らないルール違反を重ねようとも、重大(死亡)事故には繋がらないということです。

また、事故類型別では、出会い頭衝突(300件)が半数近く(47.5%)を占めています。

追越・追抜時(17件)、正面衝突(16件)、すれ違い時(7件)は、40キロ制限の産業用道路でロードバイクを追走する大型トラックや、駐停車車両で半分占領されて格好の自転車レーンとなっている幹線道路の左端車線をフラフラと逆走する自転車のことを考えると、多いといえば多いし、無視できると言えば無視できる微妙なところですね。

自転車も歩行者も死者数の約6割は65歳以上の高齢者です。(P15)

高齢の歩行者のうち約4割は違反なしで死亡事故に巻き込まれています。高齢化の進行でフラフラと出歩く高齢者は、自動車がちょっと接触しただけで、受身が取れずに頭から転倒し、重大(死亡)事故に直結するということでしょう。ちなみに高齢者以外の違反なしは28.8%です。

また、高齢者の横断違反(37.2%)が高齢者以外(28.7%)より多くなっており、残念ながら判断力と運動応力の衰えから世の中のルールに付いて行けず、死亡事故に繋がっているということです。

一方、高齢者以外の歩行者では、酩酊等が14.6%で目立っています。(高齢歩行者4.7%、自転車は統計数値なし。)酔っ払って暴れて交通事故に巻き込まれるのは若者の歩行者です。
酔っ払うと自転車自体がアルコール検知器となり、乗れなくなるという自転車の良い所が如実に現れています。

一方、自転車に乗る高齢者で違反なしは約2割です。

自転車に乗る元気な高齢者は、我儘で強引(強情)な方が多いのか、安全不確認(26%)や交差点安全進行(10.7%)や一時不停止(9.1%)といったルールの違反が多くなっています。

なお、高齢者以外では、信号無視(9.7%)や通行区分(6.1%)が高齢者よりも占率が高くなっており、黄色信号に無理やり突っ込む危険なローディが想像されます。

また、高齢者以外でも自転車乗りの30.8%は違反なしで死亡事故に巻き込まれています。

まあ、世捨人さんのような横暴ドライバーに逆切れされて、ルール違反なしで因縁を付けられないように、片手運転でVサインを出すなり、軽く頭を下げるなりすることも、自らの身を守る術ですね。
お礼のハザードランプが違法でも世の中に認められているのであれば、自転車の片手運転Vサインも認めてあげましょう。

| ときどきオアゾ通勤ローディ | 2012/02/02 09:13 | URL |

第1当事者別の状況では、普通自動車と軽自動車で全体の半数ということですが、軽自動車が増加傾向にあるのは、高齢化社会・若者のクルマ離れを表しているようです。(P21)

自転車が第1当事者となっている件数は192件(4.3%)で、自転車関連死亡事故632件のうち約3割は自転車側に原因がある事故です。
自転車単独事故45件も含まれているのでしょうが、歩行者を巻き込んだ事故は6件だけですから、残り141件はきっと自転車乗り自身が命を落としていることでしょう。

10年間で自動車や自動二輪が第1当事者となる件数が約5割減少している中で、自転車が第1当事者となる件数は約4割しか減少していません。
残念ながら、自転車の取締強化が声高に叫ばれるのも無理ありません。

スピードの出しすぎでブレーキも間に合わずに左折車両に巻き込まれ、右折車両に激突する自転車乗りや、見通しの利かない交差点で左右確認せずに出会い頭で跳ね飛ばされる自転車乗りの悲惨な状況が想像されます。

まずは、自分の身は自分で守りましょう。

| ときどきオアゾ通勤ローディ | 2012/02/02 11:09 | URL |

世捨人さん
ネット社会の弊害でしょうか
コミュニケーションスキルの低下が交通問題に発展してきています
私の所属するチームでは公道走行でも挨拶は義務付けられています
現役退いてもノリは体育会系なわけでして

| 反逆児 | 2012/02/02 12:10 | URL |

私はベルを装着しているので、サイクリングロードで歩行者やママチャリに鳴らしてよけてもらうことがありますが、その場合は手を挙げて感謝を表します。
またトラックが後ろから来て抜けないような状況では、歩道に避けて先に行かせることもよくありますが、その場合、トラックがハザードランプで感謝を表してきたことは一度もないですね。
車道が自動車の専用スペースで、自転車が自分に迷惑をかけているのだから避けて当然だ、と思っているような、愚かな連中なのでしょう。

以前世捨人さんが、こういう状況で歩道に避けないドライバーを渋滞の原因だと糾弾していたことがありましたが、その原因はこういう愚かな連中でしょうね。
歩道に避ける自転車に対して、ハザードで感謝の意を表す。そういうトラックドライバーがいないから譲り合いの精神が育まれないのです。

人に何かを要求するのであれば、自分から先に譲歩したり見返りを用意する。当然のことですね。それもなしに一方的に「おねだり」したところで、誰も聞いてくれません。

| 東南 | 2012/02/02 12:19 | URL |

小生は、都バスと停留所ごとに追いかけっこになることがよくあります。
停留所から発車するバスを無理に追い抜くのではなく、スピードを緩めて先を譲った場合には、ハザードランプでお礼をしてくれますよ。

まあ、お互い様でしょう。

| ときどきオアゾ通勤ローディ | 2012/02/02 12:28 | URL |

 
 
 
 
 
 
 
>>世捨人さんのような横暴ドライバーに逆切れされて、ルール違反なしで因縁を付けられないように

とか

>>世捨人さんの脊髄反射と同じです

とか

>>世捨人さんは、様々な誤解・無知・偏見を恥ずかしげもなく公表し

とか
ボソッとさりげなく、世捨人さんのこと完全否定wwww

オアゾさんが、世捨人さんのことを、本質的に「恥知らずのバカ」だと蔑んでいるのが、よーく分かります。

まあ本当のことだから仕方がないんだけど、そこまで言うと、いくら世捨人さんでも傷つくと思いますよ、オアゾさんwwww
 
 
 
 
 
 
 
 

| やるね、オアゾさんw | 2012/02/02 12:53 | URL |















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