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2012年2月1日(水) 19:14 |
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保育所移転問題、説明会は平行線
笠岡市の保育所の移転先が、市の作成した洪水ハザードマップで危険箇所に指定されている問題です。 31日、市が開いた説明会では、保護者らに移転した場合の安全対策が説明されましたが、住民は十分でないとして両者は平行線をたどったままです。
説明会には、保育所の保護者だけでなく、地域の住民も参加しました。 「洪水や津波の危険がある」と、これまで保育所の移転先見直しを求めてきた保護者らに対し、あくまでもこのままの移転先で計画を進めるとしてきた笠岡市。 3回目の説明会では、市が保護者らの意見を聞いた上で、移転先の見直しも含め検討しようと移転した際の安全対策などについて説明しました。 現在、笠岡市の神島保育所は、建物の老朽化などから移転が決定しています。 ところが、その移転先に計画されているのは海のすぐそば、市の作った洪水ハザードマップで危険箇所に指定されている場所なのです。 説明会で、計画地を1メートルかさ上げすることや、月に1度避難訓練を行うことを安全対策として説明する市に対し、保護者らは不安をあらわにしました。 また、建設計画では津波や浸水の際に避難しやすいよう、避難先の小学校への道路を拡張するとしていますが、市はそれも未定とし説明会は紛糾しました。 移転先の見直しも検討すると、以前に比べ柔軟な姿勢を見せる市ですが、提示する安全対策が不十分と保護者らの不安は収まらないままです。 解決の糸口が見つかるのは、まだ先になりそうです。
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