(73)頼りになる相談窓口
老後が迫ってくると、資金計画をはじめ、医療や介護への備え、相続問題など、暮らしとお金に関する不安や心配事に直面することが増えます。老後の生活設計で迷ったときに相談できる窓口を知っていると、安心できます。
生活設計全般に関して電話で相談できるのが、日本ファイナンシャル・プランナーズ(FP)協会の「FP広報センター」((電)0120・211・748)です。老後の必要資金、生活設計の立て方、医療・介護への備え、資産運用、相続など、幅広い内容について、ファイナンシャルプランナーが無料で答えます。ただし、個別の具体的な相談には応じていません。
年金に関する相談なら、日本年金機構のねんきんダイヤル((電)0570・05・1165)。受給見込み額などは、毎年の誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」でも確認できますが、支給開始時期や受給手続きなども含め、様々な問い合わせに応じています。
民間の医療・介護保険や個人年金などについては、生命保険文化センターの「生命保険相談」((電)03・5220・8520)が利用できます。保険商品の種類や選択のポイントなどを、中立的な立場からアドバイスしています。こちらも相談は無料です。
日本FP協会や生命保険文化センターは、インターネットのホームページでも、老後の計画作りに役立つ情報を幅広く紹介しています。金融広報中央委員会のホームページもお勧め。各種の金融商品や年金、保険、税金など、暮らしに密接にかかわるお金の情報が満載です。(柳沼正秀、ファイナンシャルプランナー)
(2011年10月11日 読売新聞)
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