2012-01-16
SIer社員はいくら稼げばよいか
次の2つのエントリを読み、香川晋平氏の書籍も読んでみたいと思い、購入。
- ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:「デキるつもり」の自称・黒字社員に身につけさせたい「絶対黒字感覚」 (1/2) - ITmedia エグゼクティブ
- 東大卒でも赤字社員 中卒でも黒字社員 ―会社が捨てるのは、利益を出せない人 (リュウ・ブックス アステ新書)(香川 晋平)のまとめ 〜 本の要点まとめサイト【ブクペ】 〜
「デキるつもり」が会社を潰す - 「絶対黒字感覚」のある人、ない人 (中公新書ラクレ)
- 作者: 香川晋平
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2011/10/07
- メディア: 新書
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1番目のエントリの内容は、この書籍の“導入”というよりも“骨格”(かなり荒っぽくまとめてある)。で、前々から、自分はいくら稼げばよいのかを数値で知りたかったので、この機会に算出しておく。
1. 準委任の場合
システムを(準)委任契約(いわゆる期間売り)で開発していて、年収が600万円の社員の場合を考える。書籍によると固定費がよくわからない場合には、年収の3倍で考えればよいとあるので(実際に2〜3倍だし、よく聞く話だし、違和感もないし)、次のようになる。
損益分岐点売上高=固定費=年収600万円×3=1,800万円
年間に1人で、これだけ売り上げないと、黒字社員になれない。80%くらいの稼働率(年間の20%の活動が直接年度の売上に貢献できない)とすると、
1,800万円÷0.8÷12ヶ月≒190万円/月
厳しいなぁ。。人月200万円近くで売ってこいってね。
2. 委託の場合
だいたい1億円くらいのシステム開発を委託契約(いわゆる一括委託)で受注して、その開発に(平均して)人月50万円のパートナーさん5人を1年間使うような、そんな会社にいて、年収が600万円の社員の場合を考える。なお、開発環境などは共用のモノを用いるとして、固定費に含める。
この時、この会社の限界利益率は、次のように70%とわかる。
変動費=50万円/月×5人×12ヶ月=3,000万円 限界利益=10,000万円−3,000万円=7,000万円 限界利益率=7,000万円/10,000万円=70%
ちなみに、(書籍でも紹介されていた)『TKC経営指標』BASTによると、中小企業における受託開発ソフトウェア業の限界利益率は70%程度*1らしい。70%という数字が合ったのは、本当にたまたまだが。
で、損益分岐点売上高は次のようになる。
損益分岐点売上高=1,800万円/0.7=2,570万円
(パートナーさんとあわせて)年間2,500万円くらい売り上げろってこと。1億円で1年間くらいの開発案件なら、年収600万円クラスの社員は、どんなに多くっても4人までだなぁ。
A. 補足
損益分岐点売上高の求め方について、ちょっとだけ補足しておく。総費用が操業に対して線形に増加する場合、つまり次図のような場合を考えている。これは、よくある図だと思う。
一応、(1)式と(2)図の両方から、損益分岐点売上高を算出する式を導出しておく。
(1) 式で求める
売上をS、変動費をVC、固定費をFC、利益をP、変動費率(VC/S)をαとする。
S = VC+FC+P =αS+FC+P S =(FC+P)/(1−α)
Pがゼロの時のSが損益分岐点売上高なので、次のような式で求まる(限界利益率=1−α)。
S = FC/(1−α)
限界利益がゼロだったら、損益分岐点売上高は固定費そのもの。変動費があるのだから、固定費を限界利益率で割って、変動費分をのっけただけ。
(2) 図で求める
売上線が45度線の場合を考えるとわかりやすい。そうすると、総費用線の傾きが(ぴったり)αになるので、次の図のような比になることがわかる。
で、固定費 1−α に対し、損益分岐点売上高が 1 なので、固定費/(1−α) となる。
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