PLA-Japanは1998年8月4日、東京・代々木公園を皮切りに、11日まで大阪・名古屋・広島・福岡の全国5ヶ都市で、「Pure Love」を訴えるラリー(大会)・マーチ(デモ行進)を開催。
ツアーには、海外から192名の学生(アメリカ113名、ヨーロッパ23名、ロシア25名、韓国7名、アフリカ2名、その他アジア諸国22名)が参加。日本の学生ら100名と合わせて合計約300名がバス7台で全国を移動。各会場には地域の参加者も加わり、1,000〜2,000名が集う大規模なイベントとなりました。
各地のラリーでは、「若者が率先して正しい性倫理を訴えることにより、日本の退廃的な風潮を変えていこう!」と主張。
このツアー期間、日米のPLA代表者は各地の教育機関等を表敬訪問し、アメリカの失敗をふまえて正しい性教育が必要であることなどを説明しました。
東京大会は8月4日、午後2時から代々木公園イベント広場で開催。約2,000名の若者たちが集まった。ラリーはロックバンドの演奏で始まり、米国の青年たちのラップ音楽や日本の和太鼓「報恩太鼓」などのパフォーマンスが披露された。その後、ロバート・キトルPLA-USA会長と徳野英治PLA-Japan会長が挨拶した。
キトル会長はこの運動のこれまでの経緯を紹介、「これまで欧米の文化は青少年に悪影響を与えてきた」とし、ピュアラブを訴えることにより、青少年により良い環境を与えたいと述べた。次に徳野会長は「いまの道徳退廃は大人たちが原因」と指摘、「日本に新しい倫理回復運動を巻き起こそう」と参加者に呼びかけた。
その後、東京大会実行委員長として入江通雅・青山学院大名誉教授が主催者挨拶を述べ、学識経験者や国会議員が来賓としてスピーチした。日米の学生たちも登壇し、純潔の必要性をアピールした。
集会後、参加者たちはPure Loveを訴えるプラカードを持って、渋谷の中心街を行進し、ハチ公前の交差点から原宿駅付近まで、街全体に純潔と家庭の大切さをアピールした。
青山学院大学名誉教授 入江 通雅(東京大会実行委員長)
「戦後、日本は経済的には発展しましたが、精神的には荒廃し、青少年問題、家庭の問題で困難な状況に陥っています。これを復興させるためにPLA運動があるのです。」
東京外語大学名誉教授 河部 利夫
「現在、人々が生き甲斐を失い、フリーセックスが盛んになっています。この状況を打開するために、PLA運動に期待します。」
大阪大会は7日、大阪・中央区の大阪会館で開催され、約1,000人が参加した。WJマザースフォーラムの長崎さんが涙ながらにPLAへの期待を訴え、会場から拍手が沸き上がった。大学2年の牧野さんは、「命が尊いなら、その原因となる性はもっと尊いのではないでしょうか。ですから私はここに純潔を誓います。そして純潔であることに誇りをもっています!」と参加者に向けて訴えた。
ラリーの後、御堂筋で約1時間半のデモ行進を行った。
国際政治学者 松本 達也 (大阪大会実行委員長)
「現在の日本の低迷は、我々大人たちの責任です。皆さんの若い力で周囲の大人たちを、大阪を、日本を、世界を変えて下さい。」
曹渓宗住寺 釈 正輪
「純潔は、相手を思いやる心があって初めて可能です。21世紀は皆さん、十代の時代です。皆さんの熱意で来るべき時代を迎えて下さい。」
ワールドジャパンマザースフォーラム主宰 長崎 功子(のりこ)
「母の立場からエイズ予防ケア活動と犯罪予防啓発活動に携わる中、大人の利害関係の現実を目の当たりにしました。しかし今日、若者の力こそが人類を滅亡から救うと確信します。
名古屋大会は8日、中区栄にある久屋公園に約1,000名が集まった。
PLAメンバーのパフォーマンス、主催者・来賓の挨拶の後、高校3年生の黒木さんが「このままでは日本の将来は真っ暗。しかし若い私たちが立ち上がり、本当に大切なものが何かということを訴えていけば、未来は変わるでしょう」と訴えた。
ラリーの後、栄の街をデモ行進し、純潔の価値を街全体に呼びかけた
中部大学教授 富山 博
「一人一人が良心に従い、人格の向上に努め立派な愛の家庭を実現するというこの運動によって、日本は真の道徳大国になるでしょう。」
広島大会は10日、市民球場隣りの中央公園で行われ、約1,000人が参加した。当日は大雨洪水注意報が出されていたが、雨は午前中で止み、開会前には青空が広がった。
ラリーでは、プロバンドの演奏で盛り上がった後、大学1年の富田君が、「家庭崩壊は絶対に許してはいけません」と切実に訴え参加者に感動を与えた。
ラリーの後、広島市街をデモ行進した他、街頭でPureLove宣言の署名活動を展開し、多くの協力者を得た。
山陽女子大学元学長 木村 光徳
「最も大切な人に、私の大切な物を捧げる。これがpure loveだと思います。21世紀は皆様のようなピュアな人がわれわれ大人が汚した世界を美しく飾りたててくれると信じます。」
福岡大会は11日、須崎公園で行われ、約900人が参加した。地域からは家族連れなども参加し、家庭再建を訴えた。
ラリーの後は、天神の市街地をデモ行進し、純潔の必要性をアピールした。
九州学院大学元教授 副島 宏
「今、善悪の基準を家庭や学校でも教えません。自己中心的な人権だけを主張し、これが性器の人権などフリーセックスにつながるのです。この運動を通して世間の人々に正しい解答を示し、純潔のライフスタイルを行動で示していって下さい。」
浄土宗本願寺派鴨生専生寺住職 深見 量眞
「性倫理の問題は、宗教上でも大きな問題とされてきました。PLAの皆さんが、結婚前の純潔と結婚後の貞節という正しいルールに基づいた愛と性の価値を世界的に啓蒙され、訴えておられることを私のことのように誇りに思います。」
大会の合間、メンバーたちは富士山登山や京都観光などの交流イベントが行われ、日本と海外のメンバーの間に親交が結ばれた。
広島の青少年キャンプ場では、純潔に関するスピーチ大会が行われ、各チームの代表が純潔や家庭の重要性を訴えた。
フリーセックス化が進む日本で、「純潔」というアピールがとても新鮮に受けとめられた。中でも、デモ行進の最中、沿道から「頑張って!」と声をかける女性や「こんな運動を見たのは初めて」と手をたたいて応援する人などに多数出会えた。不倫に反対し、純潔を支持する人に共感を与えることができた。またアンケートを行った地域では、PLAの運動に関心を示し、賛同する答えが数多く得られた。
AP通信がインターネットを通じ世界に報道
「日写フォトニュース」9/7号に掲載
今回のツアーは、英字新聞「ジャパンタイムズ」、「日写フォトニュース」(日本写真新聞社)が報道。AP通信、共同通信などでも報道された。
「The Japan Times」8/3号、8/5号に掲載
参加した学生たちは、「街の人々に向けてメッセージを語る中で純潔の素晴らしさを再認識した」、「自分の手で社会に貢献できることに感動した」など、一様に素晴らしい思い出となったことを語り合った。
ツアーに参加し、若者たちが、純潔を守るという一つの価値観で団結しているのを見た。日本では援助交際とか、少女の売春など、多くの青少年問題があることを聞いている。欲望のままに行動し、人間の価値をお金で買えるようなものだと考えている。本来セックスとは、人類、そして家庭にとって、最高の価値を持つ貴いものだ。
(マイケル 19歳男子・アメリカ)
今回の大会はとても素晴らしかった。スタッフや参加した人々は一生懸命この運動を盛り上げたと思う。このような運動をさらに発展させていくことによって、不倫やフリーセックスなどの間違った人間関係が改善されて、理想の人間関係を築き上げていくことが出来るのではないだろうか。各国を訪問することで、国の違いを乗り越えて、理想を持って前進していくことは素晴らしいと思う。
(ノルベルト 25歳男子・ハンガリー)
大学の周りにいる女性の友人達は、酒を飲んだりタバコを吸ったり、平気で何人もの男性と付き合っている。話をしてみても、家庭というものを真剣に考えている人はいない。私自身結婚したときにどうやってしっかりした家庭を築いたらいいのかわからなかったが、PLAと出会い、「家庭の価値は純潔から」との呼びかけに心を打たれた。今回日本に来て世界中の友人と一緒に家庭の価値を守る運動ができて、うれしく思う。
(ビターリー 25歳女子・ロシア)
お兄さん、お姉さん達の話を聞いて純潔の素晴らしさを知り、また自分の言葉でスピーチするということを初めてやりました。西洋の人たちとは初め言葉が通じなかったけれど最後はフレンドリーになれてとっても楽しかったです。この10日間で学んだことを忘れず、今後も絶対参加したいと思います。
(F.M. 15才女子)
PLAに参加して本当に良かった。なぜなら純潔の大切さを知り、周りのみんなと共に純潔を守っていくことに誇りを持てるようになったから。I'm pure and proud!
(S.E. 19歳女子)
マーチをしている時、僕たちの言っていることに対し何度もうなずく人もいれば、一緒に拍手をしてくれる人、また声を一緒にあげてくれる人もいた。僕たちの言っていることに同意してくれる人が多くいるのだと感じ、とても嬉しかった。このツアーに参加したことは、これから誘惑の多い社会において、それらに打ち勝っていく強い原動力になるはずだ。
最後のマーチが終わって僕の頭の中をよぎったものがある。それはテレビの中で純潔が訴えられ、中高生の間で純潔が流行になり、そして当たり前になっていく社会の姿である。このツアーに参加できたことを本当に感謝している。
(N.G. 20歳男子)
アメリカのメンバーからは、これまでの日本では得られないPowerfulさと純潔を訴えようとする心がズンズン伝わってきて、本当にたくさんの感動があった。
マーチの時、周囲の若者の中には面白いものでも見物するように笑いながらひやかしたりする人たちも多くて、あと、全然関心を見せなかったり迷惑な顔をしている人もいて(特に渋谷)そのへんはショックだったんだけど、大阪、名古屋、広島といくごとにだんだん反応が良くなっていった気がした。「がんばれ!がんばれ!」と言ってくれる人もいたし、目があった人がうんうん、とうなずきながら笑いかけてきたり、そういう小さいことが感動的で、力を得てもっと頑張って叫んだりできたんだと思う。でも外には出さなくても心の中では良心が絶対刺激されていると思った。これからもこのHigh Spiritでもって学校の友達にもPure Loveを伝えられるよう頑張りたいです。
(S.T. 20歳女子)