“所得低いと生活習慣悪化”
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“所得低いと生活習慣悪化”

2月1日 4時19分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

所得が低い人ほど運動する習慣がなく規則正しい食事を取っていないなど、生活習慣が悪化する傾向があることが厚生労働省が初めて行った調査で明らかになりました。厚生労働省は、「健康格差を解消するための具体的な対策を検討していきたい」と話しています。

厚生労働省は毎年、国民の健康状態などについて調べていますが、おととしの調査で初めて、所得による生活習慣の違いについて分析し、先月31日、結果を公表しました。調査は全国の3400世帯余りを対象に行われ、1年間の世帯の所得を、200万円未満、200万円以上600万円未満、600万円以上の3つに分け、生活習慣の違いを比較しました。このうち、運動する習慣について尋ねたところ、ほとんど運動しないと答えた男性は所得が200万円未満の人は71%だったのに対し600万円以上の人は63%でした。女性も所得が低くなるほど運動する習慣のない人の割合が高くなりました。肥満の割合は所得が200万円未満の女性は26%と600万円以上の人の2倍近くに上っていました。このほか、朝食を食べない人やたばこを吸っている人の割合も男女とも所得が低くなるほど高くなっていて生活習慣が悪化する傾向がうかがえます。厚生労働省は、「所得が低い人は生活に余裕がなく健康に気を配ることができないのではないか。健康格差を解消するための具体的な対策を検討していきたい」と話しています。