県南部の3病院の機能再編を協議する「南和の医療等に関する協議会」が31日、大和高田市内で開かれ、大淀町内に開院する救急病院の供用開始時期が1年5カ月延び、15年9月になったことが報告された。
事務局側は、国の交付金の内示が遅れたことや屋上ヘリポート設置など災害対策医療強化による工期延長が影響したと説明。国が紀伊半島沖の南海トラフ沿いの地震を想定して免震基準を変えた場合には、更に延期になる可能性があることも指摘した。
3病院を運営する南和広域医療組合が1月23日に総務省から設立が許可されたことに伴い、協議会は今回で解散。続いて開かれた医療組合の第1回運営会議では、組合の管理者に荒井正吾知事を選出した。
協議会では約158億円かけ、町立大淀病院を救急病院として新設し、県立五條病院と国保吉野病院を地域医療センターに改修することが決まっている。3月下旬に医療組合の第1回議会が開かれる。【阿部亮介】
毎日新聞 2012年2月1日 地方版