秋田で雪崩3人意識不明の重体
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秋田で雪崩3人意識不明の重体

2月1日 19時53分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

1日夕方、秋田県仙北市の玉川温泉で雪崩が発生し、岩盤浴の施設にいた3人が雪に埋まりました。警察などによりますと、3人は1時間以上たってから雪の中から発見されましたが、いずれも意識不明の重体だということです。

1日午後5時すぎ、秋田県仙北市田沢湖玉川にある玉川温泉で雪崩が起きました。宿泊施設から歩いて15分ほど離れた場所にある岩盤浴のための木の柱とプラスチック製の板で周りを覆った建物がすべて雪に埋まっている状態だということです。玉川温泉で宿泊客の安否を確認したところ、1日に宿泊する予定だった4人の客と連絡が取れず、警察などによりますと、1時間以上たった午後7時ごろから相次いで3人が雪の中から見つかりました。警察などによりますと、3人は意識不明の重体で、横浜市の草皆行雄さんの妻、東京から来ていた升川和雄さんの妻、そして仙北市の齋藤譲さんだということです。草皆行雄さんも連絡が取れなくなっていましたが、宿泊施設の中にいたということです。

仙北市の玉川温泉は岩手県との県境で、JR田沢湖駅から40キロ離れた山奥にあります。放射性物質のラジウムが含まれる「北投石」と呼ばれる石があり、地熱も高いため、岩の上にゴザを敷いて寝る「岩盤浴」が名物です。病気の治療などを目的に年間30万人が訪れる人気の温泉地で、長期滞在の客もいるということです。

気象庁によりますと、仙北市の隣の北秋田市阿仁では、午前8時の積雪が1メートル57センチでしたが、雪が降り続き、午後6時には1メートル69センチに達していました。北秋田市阿仁の平年の積雪は83センチで、すでに2倍の雪が積もっています。