1995年12月の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)のナトリウム漏れ事故を巡り、動力炉・核燃料開発事業団(動燃、現・日本原子力研究開発機構)で調査を担当した職員が自殺したのは、動燃から虚偽の説明を強いられたためだとして、遺族が同機構に損害賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁第3小法廷(寺田逸郎裁判長)は1日までに遺族側上告を退ける決定をした。
決定は1月31日付。遺族側敗訴が確定した。
元動燃次長の西村成生さん(当時49)は事故の内部調査を担当。事故直後の現場を撮影したビデオを動燃が隠していたことに関し、動燃本社がビデオの存在を知った日について、96年1月12日の記者会見で調査結果と異なる「1月10日」と説明した。西村さんは翌13日、東京都内で飛び降り自殺した。
一審・東京地裁は「動燃が虚偽の発表を強いたとはいえない」として請求を棄却。二審・東京高裁も「動燃には自殺を予見できなかった」などとして一審を支持した。
もんじゅ、寺田逸郎、動力炉・核燃料開発事業団、動燃
日経平均(円) | 8,809.79 | +7.28 | 1日 大引 |
---|---|---|---|
NYダウ(ドル) | 12,632.91 | -20.81 | 31日 16:30 |
英FTSE100 | 5,758.67 | +77.06 | 1日 11:33 |
ドル/円 | 76.06 - .08 | -0.23円高 | 1日 20:28 |
ユーロ/円 | 99.80 - .82 | -0.61円高 | 1日 20:28 |
長期金利(%) | 0.960 | ±0.000 | 1日 17:54 |
NY原油(ドル) | 98.48 | -0.30 | 31日 終値 |