【速報】大江健三郎さんと柄谷行人さんが「世界市民法廷」に支持と支援の表明ー>詳細   (2012年1月29日)
【速報】日本の放送局がどこも取り上げなかった疎開裁判の判決前夜を韓国の公共放送KBSが特集放送(2012年1月16日)
【速報】ノーム・チョムスキーが「ふくしま集団疎開裁判」と世界市民法廷に支持と支援の表明ー>詳細   (2012年1月12日)
【お知らせ】クリス・バズビー博士は、2011年12月12日に、CBFCF(福島の子どもたちのためのクリストファー・バズビー・ファンデーション)およびジェームス・ライアン氏との関係を正式に絶ったことを確認しました。ー>詳細 (2012年1月12日)
※ 関連の【ご注意】(2011年9月19日)

2012年1月30日月曜日

【速報】大江健三郎さんと柄谷行人さんが「世界市民法廷」に支持と支援の表明

◎大江健三郎さんが、9・19「さようなら原発集会」で発言した武藤類子さんさん宛てに、「世界市民法廷」に支持と支援を表明する手紙を書いていただきました。
 詳細は近日中にお知らせしますが、敬愛する旧知のチョムスキーさんからのメッセージの”There is no better measure of the moral health of a society‥‥”に深く共感しました(下線は大江さん)、とありました。

◎柄谷行人さんから、「世界市民法廷」に以下のメッセージが寄せられました。
新たな“東京裁判”を

「新たな“東京裁判”を」       柄谷行人

3.11以後まもなく、私は“東京裁判”のことを考えた。もちろん、それは第二次大戦後の東京裁判ではなく、東京電力・経産省など原発に関係する当局を裁く法廷である。当局は最初から、この事故の実態と被害の実情を隠蔽した。それによって生じる被害は甚大なものになるから、必ずその罪が問われるだろう。さらに、当局のやり方は、福島の住民あるいは日本人全般を欺くだけではない。放射性物質を空中に飛散させ海中に廃棄するこの事故は、広く海外の人たちに被害を及ぼすものであり、日本だけではすまない問題である。ゆえに、これは国際的な裁判になるだろう、と私は考えたのである。
 同時に、私はこう考えた。それはかつての東京裁判のようなものではあってはならない、と。東京裁判は戦勝国が敗戦国を裁くものであった。しかし、一つには、それは、日本人が自ら戦争指導者を裁くことができなかったからである。また、その結果として、戦勝国に服従して原発を推進するような勢力の存続を許してしまった。したがって、原発事故の責任を問う“東京裁判”は、市民自らが担うものでなければならない。それが「世界市民法廷」である。

2012年1月22日日曜日

疎開裁判の今(現状報告)

昨年12月16日の裁判所の「却下決定」を踏まえて、疎開裁判の現状を報告した動画を紹介します。
1、「ふくしま集団疎開裁判~子どもの被曝をめぐる判断を問う」
YouTube版   朝日ニュースター・OurPlanetTV
 聞き手 白石草(OurPlanetTV)
 ゲスト 弁護団 井戸謙一・柳原敏夫
2、人権の最貧民国入りを表明した「日本人の仕分けの夜明け」判決(1/14 脱原発世界会議)
動画(23分後)  テキスト 
 発言者 弁護団 柳原敏夫

2012年1月18日水曜日

【速報】世界市民法廷の開催日、決定

「ふくしま集団疎開裁判」の世界市民法廷を以下の日程・場所で開催することが決まりました(確定)。
◎東京法廷
日時 2012年2月26日(日)午後1~5時
会場:日比谷コンベンションホール(千代田区立日比谷図書文化館)地下1F
 日比谷公園内(旧・都立日比谷図書館)→地図
 丸の内線・日比谷線・千代田線「霞ヶ関駅」C4・B2出口より徒歩約5分
定員:先着207名
中継 同時通訳とインタ-ネットにより全世界に同時中継。
◎郡山法廷
日時 2012年3月17日(土)午後1~5時
会場:郡山市男女共同参画センター(さんかくプラザ)2階 集会室
(郡山市麓山二丁目9番1号  TEL 024-924-0900)→地図
定員:先着100名
中継 同時通訳とインタ-ネットにより全世界に同時中継。

2012年1月4日水曜日

賛同のお願い:人権侵害の決定にNO!を 放射能の危険に正しい判断を下す「ふくしま集団疎開裁判」世界市民法廷の開催にYES!を

中国語版-中国  韓国語版-한국  ロシア語版-русский 

「私たちは100%」昨年3月11日の福島第一原発事故により、チェルノブイリ避難基準の強制避難地域で教育を受ける福島県郡山市の14人の子どもです(以下の汚染マップ参照)。

クリックで拡大

その原発事故の加害者である国(文科省)「0%の人たち」は、何の責任もないふくしまの子どもたちの命を危険にさらして省みないという、加害者の自覚も教育行政責任者の自覚もない尋常の頭では信じられない方針を出しました。
「私たちは100%」はこの前代未聞の不正義を黙っておれず、昨年6月24日に、「人権の最後の砦」である裁判所に「子供たちを安全な場所で教育せよ」と救済を求める裁判(仮処分申立)を起こしました。
裁判所は、前例のない裁判ということで門前払いせず、被ばくによる子どもたちの健康被害の可能性の有無について実体審理に入り、申立人は、
①.子どもたちを空間線量年間1mSv以上の地域で教育させることは憲法に基づく「子どもたちを安全な環境で教育する義務」に違反すること(申立書)、
②.通学する小中学校は、外部被ばくだけで控え目に計算しても空間線量が年間12.7~24mSvに達すること(報告書4頁)、
③.チェルノブイリで郡山市と放射能汚染度が同程度の地域で発生した深刻な健康被害が今後郡山市でも予想されること
を専門家の意見書(矢ヶ崎意見書第1章・松井意見書第2章)等により証明しました。
しかし、裁判所は、10月末の審理終了から45日の沈黙ののち、野田総理の「冷温停止」宣言と同じ12月16日に、子どもたちの申立を却下する「避難停止」を宣言(決定)しました。この決定は、裁判による世直しという子どもたちの期待を裏切り、原発事故の加害者である国と自治体による凶悪な人権侵害行為にお墨付きを与えた、最悪の人権侵害行為です。子どもの人権侵害の歴史に永遠の汚点を残すこの決定をぜったいに許す訳にはいきません(その詳細は、コメント(1) コメント(2) コメント(3)を参照)。

そこで、次の2つの賛同アピールの呼びかけです。
【賛同アピール1】
いま、日本中、世界中の人たちがこの人権侵害の決定にNO!と表明し、この決定が誤りであることを世の中に示して、我々市民の手で誤りをただしていきましょう。
【賛同アピール2】
司法の自殺により機能不全に陥った裁判所に代わって、命の危険にされされているふくしまの子どもたちを救うために、世界中の市民から構成される陪審員の手によって、放射能の危険について正しい判断を下す世界市民法廷を設置し、開催することに決めました。世界市民法廷は真理と正義とそしていのちに対する無条件の愛を基本原理とする、21世紀の市民型紛争解決機関です。いま、日本中、世界中の人たちがこの新しい世界市民法廷の誕生をYES!と表明し、これを支持することを世に示して、「市民の、市民による、市民のための世界市民法廷」による世直しを力強く支えましょう。

なお、疎開裁判をもう少し知りたい方は→ビラ(表・裏)(2011.12.10)
          もっと詳細を知りたい方→提出書面一覧表主張対比表
賛同表明は□のチェックだけでOK。それ以上必要ありません。
賛同は署名とちがうので、既に署名した方も賛同表明をお願いします。
携帯からは賛同表明できません。パソコンからお願いします。

【速報】ノーム・チョムスキーが「ふくしま集団疎開裁判」と世界市民法廷に支持と支援の表明

昨年12月16日に、ふくしま集団疎開裁判に対する裁判所(福島地裁郡山支部)の判決(決定)が下されました。
それは、全体主義国家ソ連崩壊後の混乱期に実施されたチョルノブイリ避難基準に従った住民避難にも、軍国主義だった日本の第二次大戦末期に実施された学童疎開にも劣る、我が国が人権の最貧民国に成り下がったことを世界に宣言する、人権の歴史に永遠の汚点を残し、人権保障が宣言された終戦以来の司法の歴史65年間を失うような判断でした。
司法もまた、今、「司法の崩壊」=機能不全の危機にあることを明らかにしました。
このような間接民主主義の危機のとき、これを克服する一つの道は直接民主主義の行使、多くの市民の手による良識の声です。それは最初、弱々しい「つぶやき」かもしれません。しかし、その「つぶやき」が真実の力と正義の力を備えているならば、決して消えることはありません。必ず、多くの人たちの胸に届き、受け入れられます。

私たちがこれから開こうとする「世界市民法廷」も、そのような真実の力と正義の力を備えた市民の判断を探究し、表明するための場です。

その「世界市民法廷」の場に、世界最高の知性と倫理と勇気を兼ね備えた思想家・アクティビストの ノーム・チョムスキーが協力を快諾してくれました。
チョムスキーの参加により、「世界市民法廷」で探究し、表明する市民の判断が、以前にもまして、真実の力と正義の力を備えることになることを確信します。
以下がチョムスキーからのメッセージです。

********************
 On 2012/01/12, at 11:50, Noam Chomsky wrote:

It is a privilege to be able to lend personal support to the Fukushima Evacuate Children Lawsuit. There is no better measure of the moral health of a society than how it treats the most vulnerable people within it, and none or more vulnerable, or more precious, than children who are the victims of unconscionable actions. For Japan, and for all of us, this is a test that we must not fail.

Noam Chomsky

※ 訳文
 「ふくしま集団疎開裁判」に個人的な支援ができることを光栄に思います。
社会が道徳的に健全であるかどうかをはかる基準として、社会の最も弱い立場の人たちのことを社会がどう取り扱うかという基準に勝るものはなく、
許し難い行為の犠牲者となっている子どもたち以上に傷つきやすい存在、大切な存在はありません。
日本にとって、そして世界中の私たち全員にとって、この法廷は失敗が許されないテスト(試練)なのです。」

ノーム・チョムスキー (2012年1月12日)

※ 参考
チョムスキーの政治的発言の日本語訳アーカイブ
チョムスキーとメディア(YouTube)
ハワード・ジンとの共同インタビューその他(デモクラシーナウ!2007.4.16
中心の崩壊~ラディカルな想像力の再考」(2010.5.31)

Court documents (excerpt)

Application for a provisional disposition (24 June 2011)
A Statement of Facts by Katsuma Yagasaki, Emeritus Professor at the Ryukyu University (8 September 2011)
The map about radioactive contamination (2 December 2011)
The Court Judgment (16 December 2011)