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玄海原発:運転差し止め求め提訴 原告は1704人

 九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)全4基の運転差し止めを求める1704人の原告が31日、国と九電を相手取り佐賀地裁に提訴した。原告は福島第1原発事故後、脱原発を掲げる九州各県の弁護士会長経験者が呼びかけ、九州・沖縄を中心に全国29都府県から集まった。原告団によると、国内の原発訴訟では最大規模という。

 原告団は「原発なくそう!九州玄海訴訟」で、団長は佐賀大前学長の長谷川照(あきら)さん(73)。

 訴状では、福島原発事故で原子力安全神話の虚偽性が明らかになり、「国と電力会社の無責任な体質をも明らかにした」と指摘。玄海原発の操業は、市民の安全かつ平和的な生存を保障する憲法の人格権と生存権を侵害していると主張した。その上で、原発事故発生から玄海原発運転停止までの間、1カ月当たり1万円の慰謝料を請求している。

 九電は「訴状の内容を詳細に検討した上で適切に対応する」。国は「訴状を見ていないのでコメントできない」とのコメントを出した。【田中韻】

毎日新聞 2012年1月31日 22時39分(最終更新 2月1日 9時15分)

 

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