宮内庁は1日、天皇陛下(78)が心臓の精密検査をするために11、12両日に東京大病院(東京都文京区)に検査入院すると発表した。心臓を取り巻いている冠動脈の血流を見る造影検査を受ける。陛下は昨年2月に同病院で同様の検査を受け、ある程度の動脈硬化や血管が狭くなる狭窄(きょうさく)が確認されている。
陛下はこの1年間、一日の体調変化を診る「24時間心電図」による検査も交え、投薬治療を受けてきた。1月中旬に皇居内で軽くテニスや卓球をしたが、ある程度の運動負荷がかかった際に時折、若干の「虚血性変化」が心電図で確認された。局所的に血流が滞ることがあると示すもので、念のため精密検査を受けることにした。
陛下は皇后さまと共に、2日から7日まで神奈川県葉山町の葉山御用邸で静養する予定。【真鍋光之】
毎日新聞 2012年2月1日 11時39分(最終更新 2月1日 13時51分)