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【サッカー】永井“悲劇”は繰り返さない 五輪切符、必ずつかむ!!2012年2月1日 紙面から
【ドーハ松岡祐司】U−23日本代表のFW永井謙佑(22)=名古屋=が“悲劇”の伝道師役を買って出た。ロンドン五輪アジア最終予選第4戦のシリア戦は勝てば五輪当確、負ければC組2位転落の天王山。U−20ワールドカップ(W杯)エジプト大会の出場権を逃した08年U−19アジア選手権(サウジアラビア)準々決勝・韓国戦と状況が符合するだけに、永井は「同じ失敗を繰り返さないように経験を伝えたい」と話した。 五輪へ行くために−。そんな素直で純粋な思いが、スピードスターの心を突き動かした。顔は笑っていても、眼光はいつになく鋭かった。 「苦い思い出がある。そうならないように、自分が経験したことをみんなに伝えて大一番を迎えたいと思う」 記憶の針は3年3カ月前に戻る。08年11月のU−19アジア選手権準々決勝・韓国戦。U−20W杯出場権(アジア4枠)をかけた大一番で、宿命のライバルに完敗を喫した。「勝てば決まる試合。そこで落として…本当に悔しかった」。先発した永井は何もできなかった。緊張と重圧に押しつぶされ、先制されると我を見失った。0−3。手をかけていたはずの世界切符は、指の間からこぼれ落ちる乾いた砂のごとく抜け落ちた。 当時のメンバーで残っているのは永井、権田、山本のわずか3人。悲劇だろうと悪夢だろうと、糧にして食らう。それこそが経験。永井は「経験している人が伝えないといけない。絶対に同じ事を繰り返してはいけないので」と強調し、「試合前になれば、どこかのタイミングで気持ちのスイッチを入れ直す。その時にでもみんなに話したい」と熱っぽく語った。 先発か、途中出場か。心を向けるべきはそこではない。「今までで最も大事な試合だと分かっている」。最重要命題は勝利のみ。“悲劇”を伝え、永井が歓喜へと導く。 PR情報
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