新シーズンに備え、汗を流すグランパスのFW玉田=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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名古屋グランパスのFW玉田圭司(31)が30日、“門戸開放”を宣言した。新しくチームに加わる4人の高卒ルーキーに対し、「わからないことはどんどん聞いて」とウエルカムの様子。自らも柏での新人時代に先輩FW・北嶋秀朗(33)へ進んでアプローチしたと振り返り、若手にも積極的な姿勢を求めた。
物おじせずに飛び込んでこい。ベテランFW玉田が、プロの門をくぐる新人へ頼もしいエールを送った。30日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで体を動かすと、28日に入団会見を行ったFW高原、MF田鍋、水野、DF佐藤の18歳カルテットについて言及。「オレと一回り以上年が違うんだね。教えられることは教えたい」とにこやかに語った。
13年前の99年、玉田も同じ高卒ルーキーとして習志野高から柏入りした。当時の玉田が“師匠”とあおいだのが2学年先輩の北嶋だった。「細かいことは覚えていないけど、仲良くさせてもらった」と懐かしそうに語る。「自分がこういう性格でよかったと思うよ」とも。グラウンド内外で北嶋と付き合いを深め、日本を代表するストライカーへと成長できた。
入団会見では玉田と同じ左利きFWの高原が「玉田さんのプレーを見て学びたい」と発言。ドリブルが武器の田鍋にとっても、背番号「11」は格好のお手本になるだろう。
玉田は「やっぱり一人じゃ何もできない。それにウチには、経験のある選手が何人もいる」と語る。来るもの拒まず。百戦錬磨の玉田が、新人の指南役として一役買う。 (木村尚公)
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