東京電力福島第一原子力発電所の4号機で、原子炉につながる配管が壊れ、原子炉内の水、少なくともおよそ6リットルが、建物の中で漏れているのが見つかり、東京電力が原因を調べています。
東京電力によりますと、31日午後10時半ごろ、福島第一原発の4号機の原子炉がある建物の1階で、パトロールをしていた作業員が、原子炉につながる直径9ミリの配管から水が漏れているのを見つけました。水漏れは、配管の原子炉側にある弁を閉じたところ止まりましたが、水は少なくともおよそ6リットルが床に漏れていたということです。また、放射性物質の濃度が1立方センチメートル当たり35.5ベクレルで、原子炉の水とみられていますが、建物の外には漏れていないということです。配管はステンレス製で、接続されている弁が外れるように壊れていたほか、原子炉につながるタンクの水位が、30日午後4時前から下がっていたということで、東京電力が原因を調べています。福島第一原発では、先月28日から31日までに、冷え込みによる凍結が原因とみられる水漏れが24か所で見つかっています。東京電力は、「配管からの水漏れは凍結が原因ではないとみているが、はっきりしたことは分からない」と話しています。