中畑監督　ゲキ熱ミーティング　ボクについてきてください

　ＤｅＮＡの中畑清監督（５８）が１月３１日、キャンプ地の宜野湾入りした。午後５時から選手宿舎で行われた１、２軍の全選手、コーチ、スタッフを集めた全体ミーティングでは笑いを封印。キャンプ初日を前に選手に熱い言葉でゲキを飛ばした。

　約１時間のミーティングの最後に指揮官の思いが選手に伝えられた。「目標をもって頑張ろう。決まっているのは、ラミレスだけ。あとはゼロからのスタートだ」。昨季のことは全く関係ない。新しいスタートに向け、競争意識を促したうえで「ボクについてきてください。最後にみんなで笑おう」と、ていねいに選手に訴えた。

　このオフのメディアに数多く露出し、笑いも取りまくった中畑監督だが、野球への真剣さは選手にも伝わった。遊撃を石川と争う藤田は「『ついてきてください』とまで言ってくれる監督はあまりいない。横一線なら頑張ろうと思った」とレギュラー取りに意欲。昨季、１軍に昇格し４０試合で８本塁打、２２打点の筒香は「怠慢プレーをするなとも言われた。自分自身しっかり考えつつやりたい」と気合を入れ直した。

　ミーティング内容について、中畑監督は「笑いはないですよ。１個もない。笑いをとる場面じゃないからね」と真剣そのもの。就任以来、笑顔でチーム改革を訴えてきたがこの日は完全封印。それでも、報道陣には「オレが話したのは最後。大トリ（オードリー）ヘプバーン」とダジャレをかました。「明日からキャンプが始まったら笑いも必要。メリハリをつけたい」。新監督は、楽しくて厳しいキャンプをスタートさせる。（後藤慎一）