防衛局長講話 野党側批判強める
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防衛局長講話 野党側批判強める

2月1日 5時13分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

防衛省の沖縄防衛局長が、職員に対して今月12日に行われる宜野湾市長選挙に関する講話を行っていたことが分かりました。局長は特定の候補者への投票の依頼はしていないと説明していますが、野党側は、事実上の投票の依頼で、自衛隊員にあるまじき行為だと批判を強めています。

先月31日の衆議院予算委員会で、防衛省沖縄防衛局の総務課が、今月12日に行われるアメリカ軍普天間基地がある沖縄・宜野湾市の市長選挙について、先月、職員に対して選挙権を持つ親族がいるかどうかを調べたほか、真部局長の講話を聴くよう指示したなどと指摘されました。これを受けて防衛省は、現地に職員を派遣するなどして調べた結果、総務課が親族の調査を行ったうえで、真部局長が職員を集めて宜野湾市長選挙に関する講話を行っていたことが確認されました。ただ、真部局長は、「投票に行くよう促す啓発活動の一環として行ったもので、特定の候補者への投票を依頼したことはない」などと説明しているということで、防衛省は、こうした調査結果を、1日、衆議院予算委員会の理事会に報告することにしています。これに対して野党側は、「投票に行くよう呼びかけただけなら問題はない」という意見もある一方で、「局長の講話は事実上の投票の依頼で、自衛隊員にあるまじき行為だ」などと批判を強めています。真部局長は、前の局長が不適切な発言で更迭されたことを受けて、去年12月に起用されたばかりですが、藤村官房長官が、先月31日、「厳正に対処していく」と述べたことなどから、防衛省では進退問題に発展するのではないかと懸念する声も出ていて、野田政権にとっては、新たな火種を抱えた形となっています。