仙台市や周辺の自治体で、「都市ガスが使えない」という連絡が相次ぎ、仙台市ガス局は、震災の影響でヒビが入ったガス管に入り込んだ地下水が原因とみて、31日から本格的な調査を始めました。
「都市ガスが使えなくなった」という連絡は、30日までの1週間に、仙台市や隣接する富谷町で合わせて161件に上っていて、仙台市ガス局は、初日の31日は特に問い合わせが多い仙台市泉区で調べました。地中のガス管に小型カメラを入れて内部を調べた結果、震災やその後の余震でできた細かいヒビから入り込んだ地下水がたまっているのが確認され、ポンプで地下水を取り除く作業をしました。市によりますと、この地下水が蒸気になって、地上のガスメーターの中に入り、寒さで凍結したことが原因だということで、ガスメーターを交換すると、再びガスを使えるようになるということです。また、このトラブルでガスが外部に漏れたり、爆発したりするおそれはないということです。地下水は、震災当時に入り込んで残ったものが大部分だということで、市は調査の範囲を広げて、地下水を取り除く作業を進めることにしています。仙台市ガス局の中林利宗保安係長は「お客様にご迷惑をおかけして申し訳ない。危険性はないが、使えなくなった際は、ガス局に知らせてほしい」と話していました。