EU=ヨーロッパ連合は、韓国のサムスン電子がスマートフォンの技術を巡って他社が特許を侵害したという不当な訴えを起こすことで公正な競争を妨げた疑いがあるとして、正式な調査に乗り出しました。
EUの執行機関であるヨーロッパ委員会によりますと、サムスン電子はスマートフォンに欠かせないと認定された標準的な技術を巡って他社が特許を侵害したという不当な訴えを域内の裁判所に相次いで起こすことで公正な競争を妨げたとして、EUの独占禁止法に当たる競争法に違反した疑いが持たれています。EUはこれまで予備的な調査を進めてきましたが、先月31日、サムスン電子と域内各国の当局に対し、正式な調査に乗り出したことを通知したということです。スマートフォンを巡っては、アメリカのアップルとサムスン電子が世界各地で激しいシェア争いを繰り広げる一方、特許の侵害などを理由に販売の差し止めを求める訴訟合戦を展開しています。