2012年1月31日のニュース
ことしの九州の駅弁ナンバーワンを決めるコンテストの長崎・佐賀地区予選がきょう長崎市でありました。地元自慢の食材を使ったその土地ならではのお弁当、本選に勝ち進んだのは果たしてどの商品でしょうか。
長崎産の豚の角煮が入った角煮パンセットに、佐賀のみつせ鶏の照り焼きのとりトロ弁当!長崎・佐賀のうまいもんが弁当箱にぎゅっと詰まっています。九州のJRの駅で販売される駅弁のグランプリ、きょうは長崎・佐賀の地区予選が行われ、鉄道や報道関係者など12人が味や見た目、パッケージなどをチェックしました。
「おもしろい、情緒がある、駅弁って感じがしてすごくいい」
審査会場には、平戸のアゴや長崎産の牛肉など素材にこだわったもの、そして、有田焼を器にしたものなど地域色を出した自慢の駅弁10品が並びました。この中から3つが、グランプリを決める本選に進むことができます。
審査員は「長崎・佐賀は食材が豊富で長崎牛・佐賀牛とすばらしいお肉がある、工夫されて料理されている」
九州旅客鉄道 長崎支社 江越 善一郎支社長「(駅弁は)冷たくてもおいしくないといけない、味付け、時間が経ってもご飯の柔らかさを保つ、腕を味わい、見ながら楽しませてもらいました。食べすぎました」
そして選考の結果・・
「カイロ堂、牛すき焼き弁当」(喜ぶ顔)
今回初出品の「佐賀牛すき焼き弁当」は2位で予選通過!最高級の佐賀牛がふんだんに使われています。
円田 智子「お肉がぎっしり!いただきます、お肉がやわらかいですね。すきやき風の甘辛い味付けでご飯との相性も抜群です」
このほか、前回の九州グランプリ・有田焼カレーが2年連続の本選進出、そして長崎代表として「角煮めし弁当」が選ばれました。本選は一般向けの審査が来月11日、福岡のJR博多シティで行われ、来月下旬に今年の九州の駅弁ナンバーワンが決まります。
長崎国体に向け諫早市が建設を進める体育館のコンクリートの一部に、市が指定したものとは異なる 骨材が使われていた問題で、諫早市はきょう安全性は確保できるとして、工事を続ける方針を明らかにしました。
諫早市 藤山正昭 副市長「安全性の確保が確認されたことを受け解体せず工事を継続する」
問題となっているのは、県立総合運動公園に建設中の新諫早市体育館(仮称)です。新体育館は、再来年の長崎国体のフェンシング競技の会場にも予定され、およそ22億円の総事業費をかけ当初、ことし3月末の完成を目指し建設が進められていました。しかし、コンクリートを納入する業者の1社が市の指定とは異なる品質の劣る骨材を混入させていたことが発覚し、去年11月から一部をのぞき工事が中断していました。市は「解体」「一部解体」「工事継続」の3つの方法で対応を協議してきましたが、長崎国体の開催も迫っていることから、ひび割れを抑える予防剤を塗るなどの対応をとることで安全性は確保されるとして、工事の継続を決めました。
諫早市スポーツ振興課 北村雅史課長「4ヵ月プラスアルファかかるかもしれないが、とにかく秋口くらいの完成を目指しできれば。1日も早く再開して終わるように」
諫早市は、工事の遅れや追加工事などさらに数千万円の費用がかかるとしていて、今後の対応については顧問弁護士と相談していくとしています。
佐賀や長崎など1700人あまりの住民が、九州電力と国を相手取り玄海原発のすべての原子炉を運転しないよう求め、きょう佐賀地裁に提訴しました。
「原発なくせ!・・・」
提訴したのは、佐賀や長崎、福岡など29の都府県の住民1704人でつくる「原発なくそう!九州玄海訴訟」の原告団です。訴状などによりますと、福島第一原発で事故が発生し、全国の原発にも事故の危険性があるのは明らかで、原発の運転が健康的な生活を営む権利を侵害する、などとして、九電と、運転を認める国に対し、4基ある玄海原発の全ての原子炉を運転しないよう求めています。また、精神的苦痛を受けたとして27億円あまりの慰謝料を支払うよう求めています。原告団によりますと原発訴訟での1700人あまりの原告数は過去最大規模だということです。
長谷川照 原告団長「裁判の場が国民、県民の中で行われることを期待しています」「安全神話は確実に崩壊したこれまでの国策・民営を大きく見直してほしい」
また、3月にも2次提訴をする予定で今後、原告数を1万人にしたいとしています。
提訴を受け、九州電力は「訴状の内容を詳細に検討したうえで適切に対応してまいります」、国は「訴状を見ていないのでコメントできない」としています。
先月、五島沖の日本の領海内で違法に操業したとして外国人漁業規制法違反の罪に問われている中国漁船の船長に対し、長崎地方裁判所はきょう、執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。
判決を受けたのは中国漁船「浙象漁16」の船長 鐘進音被告(39)です。判決によりますと、鐘被告は、先月19日夜五島市の女島灯台沖の日本の領海内で違法にサンゴ漁をしていた、外国人漁業規制法違反の罪に問われていました。きょうの判決公判で、長崎地裁の伏見英裁判官は「高値で取り引きされるサンゴの希少価値に目をつけた悪質な行為で、動機に酌量の余地はない」と述べました。その上で、「反省の態度を示している」として、鐘被告に対して懲役6カ月、罰金100万円、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。鐘被告は、罰金100万円を即日長崎地検に納付し、今後帰国に向けた手続きに入ります。