パワースケールのススメ

2011年07月31日 13:21

パワースケールのススメ。

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画像:パワースケールが組み込まれたVOX AC30 6TB-Xのコントロールパネル

AC30は1ボリュームタイプの真空管アンプです。設計上、プリ管に供給する電流量を調節する「VOLUME」をある程度上げないとゲインが得られず本来のサウンドが得られません。(ブライアン・メイが「VOLUME」をフルテンにしていることは有名ですよね。)AC30に付いている「VOLUME」ツマミはプリアンプの増幅量(歪みの深さ)をコントロールするものです。

アンプをドライブさせたまま音量を下げる手段としては「スピーカーアッテネーター」がありますが、どうしてもサウンドが変化してしまいます。また、フルドライブ状態はパワー管に相当な負荷がかかるため、トラブルが多くなり寿命も極端に短くなります。よく「AC30はトラブルが多い、壊れやすい」などと言われますが、実はこの辺が原因だったりします。

そこで、ケイズギターワークスはパワースケールをお勧めします。パワースケールとは「大音量時と同じサウンドを小音量時にも獲得」する為の方法論とその技術のことです。技術的にはパワーMOSFET(電解トランジスタ、 FETの一種)や2個の可変抵抗器(ポット)等を「フェイズインバーターの後ろ(パワー管の前)」と「アウトプットトランスの一次側センタータップとB電源チョーク・フィルターの間」に組み込む事で実現します。パワースケールを組み込めばパワー管に掛かる負担が軽減されます。結果、パワー管の寿命が延び、トラブルも起きにくくなるなど、いいことずくめです。

パワースケールはDC電圧調節の「POWER」ツマミとパワー管に供給する電流調節の「DRIVE」ツマミの組合せで音量と歪み量を細かく設定できるの で、どんな音量でも最適なサウンドが得られます。「POWER」はDC電圧をコントロールし、「DRIVE」はパワーアンプの増幅量(音量)をコントロールします。

セッティング方法:まず「POWER」と「DRIVE」2つのツマミを同じレベル(位置)にセットして大体の音量を決めます。そこから歪みを足したければ「DRIVE」を少し上げ、削りたければ少し下げます。最後に「DRIVE」の調整で変化した音量を「POWER」で微調整します。

パワースケールを組み込めば、自宅でもライブでもAC30のサウンドを100パーセント引き出せます。パワースケールは音量を無段階で調節でき、深夜に寝室でも鳴らせるくらいにレベルを下げても「AC30サウンド」が得られます。パワースケールに出会うまでは絶対的に気に入っていたTHDアッテネーターと比べても、はるかに自然なサウンドで音量を下げることが可能です。もちろん、2つのポットを10の位置に合わせれば、フルアップ状態となります。

ケイズギターワークスは自信を持ってパワースケールをお勧めいたします。



パワースケール組込:21,000円〜(コンプリート、スペシャルモディファイと同時に行う場合は10,500円)


ストラト

2011年07月30日 19:35

最近、アンプの話題、しかも技術的な内容が続いたので、たまにはギターの話を。

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画像:Fender Japan ST62-TX/FRD

先日、研究用にフェンダージャパンのストラトを買いました。'62年モデル(ST62-TX)でカラーはフェスタレッド。このカラーに一目惚れしてしまいました。私にはローズ指板が合うみたいで、アンプチェック用に置いてあるメイプル指板のストラトより気に入りました。

ストラトのリプレイスパーツとして名高い「カラハムパーツ」で​チューンナップ予定。ゆくゆくはペグやピックアップ、配線方法などをモディファイして、「KZスペック」なるものを作ってみたいです。

次は、アンプのサウンドチェック用にレスポールが欲しいところです。

DCファンのススメ

2011年07月29日 12:20

DCファンのススメ。

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画像:シャシーに取り付けられたDCファン

AC30はコンボタイプのアンプなのでキャビネット内に熱がこもりやすく、時に故障に繋がります。もともとAC30はパワー管を酷使する仕組みですので、かなり発熱します。よって、AC30のパワー管は通常1年くらいでへたってきます。しかし、DCファンを取り付ければヘッド内の温度を下げられますので、パワー管の寿命が延びます。

ケイズギターワークスのモディファイでは、AC6.3V のヒーター配線を分岐後に整流した約DC8VをDCファンの電源としています。DC12V仕様のファンをDC8Vで駆動することで回転速度がスローになるため、耳障りな回転音がほとんどありません。もちろん、真空管を冷やすのには十分な風量なのでご安心下さい。

また、DCファンのオン・オフはアンプのメインスイッチと同期しますので、特別な操作をする必要がないのも良い点です。

DCファンは全てのAC30シリーズにお取り付けできます。真空管一式の交換時に一緒にいかがでしょうか。お問い合わせはメールまたは電話にてお願いします。



DCファン組込:8,400円〜(コンプリート、スペシャルモディファイと同時に行う場合は4,200円)

続ソリッドステート整流

2011年07月28日 14:13

ソリッドステート整流についてのまとめです。

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画像:タレットボードに組まれたシリコンダイオードと電圧調整用のセメント抵抗で構成された整流回路

電源部は真空管アンプ回路の要です。安定した直流電圧を得るためには整流管を用いるよりもシリコンダイオードを用いる方がメリットは大きく、ブライアン・メイのAC30アンプもシリコンダイオードを用いたソリッドステート整流に変更されています。

ソリッドステート整流の安定した直流電圧は、整流管特有の「サグ」(音の立ち上がりが遅れたり、音量が下がったりする現象)を完全にシャットアウトします。結果、パワー管をよりハードにドライブさせることになり、フルボリュームのブライアン・メイセッティングの際に、よりファットなサウンドが得られます。

ちなみに、音声信号は電源部を通過しませんので、ソリッドステート整流に変更した場合でも「オール・チューブ・アンプ」であることに変わりはなく、ソリッドステートだからタイトなサウンド、真空管整流だから暖かなサウンドなどと言うことはありません。

注意:ソリッドステート整流にした場合、電源オンオフ時にはスタンバイスイッチを必ず使用して下さい。スタンバイスイッチを使用しないと、真空管が温まる前に高圧が流れ、真空管や周辺の回路を痛める危険性があるためです。ただし、下に挙げる「Weber社 Copper Cap Rectifier」を使う場合や、回路内にパワーサーミスター(真空管の動作カーブを再現するパーツ)が組み込んである場合にはその必要はありません。

ソリッドステート整流に変更(タレットボード仕様):10,500円〜(コンプリート、スペシャルモディファイと同時に行う場合は5,250円)


ウェーバー社製ソリッドステート整流器について。

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画像:ウェーバー社製ソリッドステート整流器「WZ34」

ウェーバー社製ソリッドステート整流器は特別な加工をすることなく整流管のソケットに差し替えるだけで、ソリッドステート整流を実現します。銅製のキャップの中に製流用のシリコンダイオード、電圧ドロップ用の抵抗器、真空管の動作カーブを再現するパワーサーミスターが組込まれている優れもの。スタンバイスイッチがないモデルでも安心して使えます。もちろん、何らかの理由で真空管「GZ34」に戻す際も何の加工も必要ありません。

なお、AC30BMコンプリートにはWeber社の「WZ34」を使用する方向で検討中です。

アンプワーク

2011年07月27日 13:06

ケイズギターワークス(伊集院香崇尊)はグレッグ・フライヤー氏に師事しています。当たり前すぎて今さら感は否めませんが、本格的にアンプワークを始めるこの機会にしっかり説明しておこうと思いました。

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画像:2007年10月、ケイズギターワークス片瀬工房にて

グレッグ・フライヤー氏と始めてお会いしたのは2002年2月でした。ケイズギターワークスが始めて製作したレッド・スペシャルモデルを2本を携えて、シドニーの工房を訪れたのが始まりでした。2007年5月には再度シドニーの工房を訪れ、5日間にわたってブライアン・メイ・スーパーの開発を行いました。2009年10月にはケイズギターワークス工房にて6日間にわたってアンプの基礎を学びました。これまでにやり取りしたメールは1000件以上。今も少なくとも週に一度はやり取りしています。

ケイズギターワークスがVOX AC30アンプにほどこすモディファイやその理論の多くは、グレッグ・フライヤー氏からの情報やアドバイスが基礎となってます。当工房で使用するパーツはグレッグ・フライヤー氏から譲り受けたもの、または推薦されたパーツおよびその同等品です。

グレッグ・フライヤー氏が製作したアンプはブライアン・メイ本人がレコーディングおよびワールドツアーで使用しています。さらにロック・ミュージカル「We Will Rock You」でも長年使用されるなど、サウンドと耐久性は折り紙付き。

グレッグ・フライヤー:オーストラリアはシドニーに工房を構えるギター、エフェクター、アンプのビルダー。1996年にレッド・スペシャルのレプリカを3本製作、その内2本をブライアン・メイが所有。1998年にはブライアン・メイ本人の愛器「オールド・レディー」をレストア(復元)した。以来、ブライアン・メイの使用するエフェクターやアンプの開発・製作を行う。

各モデル詳細

2011年07月25日 21:07

AC30BMコンプリート、AC30BMスペシャル、AC30TB-(X)コンプリート、AC30 TB-(X)スペシャル、各モデルの詳細および価格が決まりました。


AC30BMコンプリートはオリジナルのプリント基板を使用しながら極限までチューンアップしたモデル。インプットはノーマルチャンネルのみ。さらには整流部をソリッドステートに変更するなど、まさにブライアン・メイ仕様です。キャパシターや抵抗、配線材などは「スペシャル」と同じパーツを使用し、トランス類は全てマーキュリー製。サウンド、耐久性ともに「スペシャル」と比べて遜色ありません。

AC30BMコンプリートはVOX AC30 BRIAN MAY CUSTOM LIMITED EDITIONのモディファイプランです。納期は通常1ヶ月程度、最長で3ヶ月程掛かる場合がございます。

モディファイ済みアンプの価格:325,500円(7月末までは283,500円)
お客様のアンプをモディファイ:220,500円(7月末までは178,500円)



AC30BMスペシャルはブライアン・メイ本人が使用しているアンプの完全レプリカモデル。もちろんインプットはノーマルチャンネルのみです。基本設計およびパーツの選定、レイアウトはブライアンのアンプドクター、グレッグ・フライヤー氏によるものです。グレッグ・フライヤー氏のアンプはブライアン・メイ本人がレコーディングおよびワールドツアーで使用しています。さらにはロック・ミュージカル「We Will Rock You」でも長年使用されるなど、サウンドと耐久性は折り紙付き。内部はタレットボード(基板)や真空管の配置にまでこだわって設計されており、製作に当たってはシャシーも大幅に加工します。もちろん使用するパーツは全てブライアンのアンプと同じ、もしくは同等品。ハンドワイヤードによるポイント・トゥ・ポイント配線のタレットボードとフライヤー特製トランスが大きな特徴。フライヤー特製トランスの供給数に限りがあるため、限定3台のみのご提供予定です。パーフェクトなレプリカをお望みの方に。

AC30BMスペシャルはVOX AC30 BRIAN MAY CUSTOM LIMITED EDITIONのモディファイプランです。納期は通常2ヶ月程度、最長で4ヶ月程掛かる場合がございます。

モディファイ済みアンプの価格:451,500円
お客様のアンプをモディファイ:346,500円



AC30TBコンプリートはオリジナルのプリント基板を使用しながら極限までチューンアップしたモデル。ノーマルチャンネルだけでなくブリリアントチャンネルもあるので、一般のVOX AC30ファンの方にもおすすめです。キャパシターや抵抗、配線材などは「スペシャル」と同じパーツを使用し、トランス類(電源トランス、出力トランス、チョークコイル)は全てマーキュリー・マグネティクス社製。整流部は真空管を採用したオールド仕様。(ソリッドステート整流に変更も可能)サウンド、耐久性ともに「スペシャル」と比べて遜色ありません。

AC30TBコンプリートはリイシューVOX AC30 6TBシリーズ(コルグ1994〜2004年)のモディファイプランです。納期は通常1ヶ月程度、最長で3ヶ月程掛かる場合がございます。

お客様のアンプをモディファイ:210,000円



AC30TBスペシャルは完全受注製作となります。お客様のご希望に合わせて製作いたします。お問い合わせ下さい。

AC30TBスペシャルはリイシューVOX AC30 6TBシリーズ(コルグ1994〜2004年)のモディファイプランです。納期は3ヶ月〜

お客様のアンプをモディファイ:367,500円〜



追加オプション(カスタマイズする場合の特別価格)
モディファイ時なら基本料金や作業工賃が無料です。

パワースケール組込:10,500円(通常価格:21,000円)
DCファン組込:4,200円(通常価格:8,400円)
ソリッドステート整流に変更(ブライアン・メイ仕様):5,250円(通常価格:10,500円)

整流管交換(Sovtek GZ34/ 5AR4):1,890円(ソリッドステート整流に変更の場合は必要ありません)
プリ管交換(復刻版 Mullard 12AX7/ECC83、ローノイズ、ローマイクロフォニック):4,410円または6,615円(@2,205円 x 2または3)
パワー管交換(復刻版 Mullard EL84/6BQ5、マッチドクォッド、バイアス指定):12,600円(@3,150円)

いずれのモデルもお客様のご希望に合わせたカスタマイズ(パワースケール、DCファンの追加、整流方法の変更など)が可能です。

いろいろ変更

2011年07月24日 23:33

これまでVOX AC30アンプのモディファイプランを「ライトモディファイ」と「フルモディファイ」として参りましたが「コンプリート」「スペシャル」に変更いたしました。
尚、混乱を避けるため過去ブログ記事もさかのぼって変更いたしました。

ライトモディファイ → コンプリート
フルモディファイ → スペシャル

よろしくお願いいたします。


「AC30BMコンプリート」では追加オプションだった、マーキュリー製電源トランス(28,350円)とソリッドステート整流(10,500円)を標準仕様といたしました。これに伴い価格は下記の通り変更になります。見かけ上は価格が上がりますが、電源トランスと整流部がアップグレードされるため、実質値下げとなります。急な変更で申し訳ありませんが、ご了承いただければ幸いです。すでにお申込頂いているお客様に限り、以前の仕様・価格でも承りますが、新価格の方が断然お勧めです。

モディファイ済みアンプの販売価格:325,500円(実質28,350円の値下げ)
お客様所有のアンプをモディファイ:220,500円(実質28,350円の値下げ)



また、ぜひモディファイと同時にやって頂きたいので、追加オプション(カスタマイズする場合)の価格も下げました。その上、モディファイ時なら基本料金や作業工賃が無料なので大変お得です。

追加オプション(カスタマイズする場合の特別価格)

パワースケール組込:10,500円(通常価格:21,000円)
DCファン組込:4,200円(通常価格:8,400円)

プリ管交換(復刻版 Mullard 12AX7/ECC83、ローノイズ、ローマイクロフォニック):4,410円(@2,205円)
パワー管交換(復刻版 Mullard EL84/6BQ5、マッチドクォッド、バイアス指定):12,600円(@3,150円)

例えば「パワースケール」「DCファン」「プリ管」「パワー管」の追加カスタマイズ(お勧めの組み合わせです)では31,710円となり、通常時の46,410円より断然お得です。

VOX AC30HW2Xお預かり

2011年07月18日 18:40

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VOX Hand-Wiredシリーズ「AC30HW2X」をお預かりしました。

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DCファンの取付けとソリッドステート整流へ変更いたします。また回路全体のブラッシュアップも行います。

DCファン2

2011年07月12日 13:55

AC30BMにもDCファンを組み込みました。

放熱効果は抜群。パワー管の寿命が劇的に延びます。

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DCファンはAC30シリーズ全てにお取り付けできます。部品代、工賃込みで8,400円(作業内容により増減あり)です。なお、シャシーに加工をする必要がありますので、予めご了承下さい。真空管の一式交換と一緒にいかがでしょうか。オススメです。

お問い合わせはメールまたは電話にてお願いします。

ディーキーケース生産中止

2011年07月08日 19:06

突然ですが、ディーキーアンプ専用ケースの生産が中止になりました。イギリスの製作工場で機械が故障した為とのこと。現在ご注文中のお客様および、購入をご検討中のお客様にはご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありません。

コスト面でのハードルが高いとのことで、イギリスでの製作再開の可能性は低そうです。したがいまして、週明けにでも国内メーカーに代替品の製作が可能かどうか打診いたします。ブライアン本人の仕様とは変わってしまいますが、アンプを保護する観点から言えば、遜色ない専用ケースがご用意できると思います。

取り急ぎご報告まで。

作業終了

2011年07月07日 22:18

予定よりかなり時間がかかりましたが、本日Kz Junior(ジュニア)「2007013」のアップグレード作業がほぼ終了しました。

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いったん埋めたブリッジ部のザグリを、オリジナルブリッジの形状に合わせてトリミングルータで加工。

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新しいピックアップに合わせてセンターP.U.とブリッジP.U.のザグリを1〜2ミリ深く。位置もヘッド方向に2ミリほど寄せます。

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木工加工終了。この後、導電塗料を塗りました。

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コントロールプレートはアルミに交換。

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アップグレードされたブリッジ。

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アップグレードされたピックアップ。最後の1セットでした。

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作業終了。

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ストラップボタン、ピックガード、ピックアップサラウンド、トレモロカバー、トレモロキャップ、コントロールノブ、ピックアップ、ブリッジ、コントロールプレート一式をアップグレードしました。ビス類も全て新品に交換。

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トラスロッドカバーも交換しました。

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シャーラーペグにアップグレード。

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交換済みの部品。

明日最終調整しますので、今週末にはお客様にお渡しできます。

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ジュニアお預かり
プロトタイプお預かり
「04-02」その1
「04-02」その2
飯能作業

ソリッドステート整流

2011年07月05日 14:36

真空管回路の要は電源部です。安定した直流電圧を得るためには整流管を用いるよりもシリコンダイオードを用いる方がメリットが大きく、ブライアン・メイのAC30アンプもシリコンダイオードを用いたソリッドステート整流に変更されています。

ソリッドステートに交換した場合の注意点として、電源オンオフ時にはスタンバイスイッチを必ず使用する必要があります。スタンバイスイッチを使用しないと、真空管が温まる前に高圧が流れ、真空管や周辺の回路を痛める危険性があります。

ちなみに、音声信号は電源部を通過しませんので、ソリッドステート整流に変更した場合でも「オール・チューブ・アンプ」であることに変わりはなく、ソリッドステートだからタイトなサウンド、真空管だから暖かなサウンドなどと言うことはありません。

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画像中央がソリッドステート整流の基板。1N4007を計6個使用。

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ソリッドステート整流基板の固定には整流管ソケットの取り付け穴をそのまま利用しました。整流管が無いのでDCファンの風がパワー管に当たりやすくなるメリットもあります。



作業内容により多少変わりますが、ソリッドステート整流へ変更する費用は工賃込みでおおよそ10,500円です。なお、シャシーに加工をする場合がありますので、予めご了承下さい。プリアンプ管、パワーアンプ管一式の交換と一緒にオススメです。

お問い合わせはメールまたは電話にてお願いします。


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