2010年05月24日 21:57
マーキュリー社のトランスはハンド・ワイヤリングで1960年代JMI期のトランスを再現していて、とても丁寧な作りです。今回届いた電源トランスは日本国内仕様で特注した100V用です。AC30 BMにマウントしてテストします。BMサウンドに特化したフライヤー製トランスとの比較が楽しみです。求めるサウンドに応じてトランスをチョイスできるようにしたいと考えてます。
電源トランスの役割:アンプ全体に必要な電圧と電流を提供するトランス。日本国内で販売されたリイシューのAC30は、米国と共用の120V仕様がマウントされています。アンプの性能を100パーセント引き出すためにはトランスを100V仕様に交換するか、ステップアップ・トランス使う必要があります。
出力トランスの役割:パワー・チューブからスピーカーへの信号の橋渡しするトランス。アンプのサウンド・キャラクターに大きく影響するトランスです。
チョークコイルの役割:整流部で交流電圧を直流電圧に変換した後に含まれるリップル成分を取り除き、直流電圧の質を向上させるためのコイル。アンダートーンを取り除き、サウンドの向上にも貢献します。外観は似てますが、「変圧器」ではないので正確に言えばトランスではありません。
まもなくアンプのモディファイ、メンテナンス作業を開始します。下記リストは予定しているサービス内容です。
- リイシューAC30 6TB(コルグ1994〜2004年)のリペア、メンテナンス
- リイシューAC30 6TB(コルグ1994〜2004年)のモディファイ(ライトモディファイ)
- リイシューAC30 6TB(コルグ1994〜2004年)のモディファイ(フルモディファイ)
- AC30BMモデルのモディファイ(ライトモディファイ)
- AC30BMモデルのモディファイ(フルモディファイ)
- ビンテージAC30/6(JMI期)のリペア、メンテナンス
- ビンテージAC30/6(JMI期)のモディファイ(トップブースト回路増設など)
- アッテネーター回路をアンプ内部に組み込む改造
- その他、真空管のチョイスや交換、マスターボリューム増設、トランス類の交換など