防衛相 答弁誤り指摘され訂正陳謝
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防衛相 答弁誤り指摘され訂正陳謝

1月31日 17時55分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

田中防衛大臣は、参議院予算委員会の集中審議で、アフリカの南スーダンでの国連のPKO=平和維持活動に派遣された陸上自衛隊の施設部隊を警護している国について質問され、いったんは「決まっていない」と答弁しましたが、誤りを指摘され、発言を訂正して陳謝しました。

この中で、自民党の山谷えり子議員が「南スーダンに派遣された陸上自衛隊の施設部隊を、どの国の軍隊が守っているのか」と質問したのに対し、田中防衛大臣は「今のところ、どこと一緒にやっていくかは決まっていない」と答弁しました。しかし、山谷氏は「決まっているはずだ」と反発し、代わりに答弁に立った渡辺防衛副大臣が「現状は、バングラデシュの部隊に警護をお願いしている」と述べました。このあと、田中大臣は「訂正させていただく。今は、バングラデシュに警護してもらっている状況だ。そこまで理解していなかったことは、大変申し訳ない」と述べ、陳謝しました。また、田中大臣は、無断で委員会室を15分間ほど離れ、野党側がこれに抗議したため、審議が一時中断しました。田中大臣は「かぜ気味で鼻水が止まらなかったので、事務所から薬を持ってこさせていた。大変申し訳なかった」と、再び陳謝しました。これに関連して、野田総理大臣は、田中大臣を起用したことについて「田中大臣は、外務政務次官や参議院の外交防衛委員長などを務めたことも踏まえて、適材として、判断した。就任直後で、いささか緊張している向きもあるかもしれないが、しっかり職責を果たしてほしい」と述べました。

自民党の脇参議院国会対策委員長は、記者会見で「田中防衛大臣の答弁は不安定で、質問に的確に答えていない。また委員会の途中に突然いなくなったが、集中審議の担当大臣が何の断りもなく、いなくなったという前代未聞の出来事であり、先が思いやられる。野田総理大臣は『最適な人を選んだ。適材適所だ』と言っているが、中身が伴っておらず、本当にひどい」と述べました。