米Googleは検索結果の順位上昇を目的とした有料リンクの売買を禁じるガイドラインを設けているが、同社自身がこれに違反した疑いがあると米メディア各社が現地時間2012年1月3日に一斉に報じた。Googleがブロガーにお金を払って、同社のWebブラウザー「Google Chrome」に関するブログ記事にリンクを張らせたという。
最初にガイドライン違反を指摘した検索エンジン専門メディア「Search Engine Land」は、Chromeのダウンロードページへのリンクが張られているブログ記事を具体的に示している。Googleのガイドラインでは、検索結果の操作を意図していない宣伝目的のリンクの場合は「nofollow」属性を追加するよう定めている。しかし、当該記事に張られたリンクはnofollowが明示されていなかった。Googleのガイドラインに従えば、記事の著者とGoogleは罰則を科されることになると、Search Engine Landは批判している。
米CNET News.comによれば、Googleがスポンサーになっているブログ記事は複数あり、小規模ビジネスにとってChromeが有用であることを主張するタイトルが付けられているが、たいしてChromeについて語っていない薄い内容だという。
米Wall Street Journalの取材に対しGoogleは、Chromeキャンペーンを担当する広告代理店が行ったことで、Googleが承認したことではないと回答している。また米InformationWeekは、ブロガーには検索結果に影響を与えない方法でリンクを張るよう指示したとする広告代理店のコメントを掲載している。
[ITpro 2012年1月4日掲載]
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