山口県光市で99年に母子を殺害したとして殺人や強姦(ごうかん)致死罪などに問われ、広島高裁の差し戻し控訴審判決(08年4月)で死刑となった当時18歳の元少年(30)の差し戻し上告審で、最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)は判決期日を2月20日に指定した。弁護側は死刑回避、検察側は上告棄却を求めている。
元少年に対しては1、2審の無期懲役判決を最高裁が差し戻し、その後の控訴審で死刑が言い渡された。無期判決に対する検察上告を最高裁が認めて差し戻したのは3例目。過去2例はいずれもその後に死刑が確定しており、今回の最高裁の判断が注目される。【石川淳一】
毎日新聞 2012年1月31日 19時34分(最終更新 1月31日 20時44分)