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高村薫さんの「レディー・ジョーカー」がグリコ森永事件をモティーフにしていると...

karakaracyanさん

高村薫さんの「レディー・ジョーカー」がグリコ森永事件をモティーフにしているといわれる理由は何ですか?

この作品はグリコ森永事件をモティーフにしているといわれていますね。しかし事件の真相についてはほとんどわかっていません。高村さんは独自に取材されたのでしょうが、あくまでも一般市民なので犯行グループについては新聞で報道される以上の事実にはふれなかったと思います。だとしたらモティーフにしたっていうのは言い過ぎではないですか?レディー・ジョカーの犯人たちの人物像はほとんど事件とは関係ない高村さんの想像にすぎないでしょう。その中に障がいを持つ子どもの親やその友人、金融関係の人や警察官まで出てきますよね。さらに同和問題まで出てきます。これらはグリコ森永事件とは関係ないわけですよね。そういう報道はなされていません。高村さんの創作にすぎないわけでしょう。であるなら「レディー・ジョーカー」という作品がグリコ森永事件をモティーフにしたっていわれる理由は何なのでしょうか?ただ企業の社長誘拐という点ですか?そういったことなら他の事件でもありますよね。モティーフっていうくらいですから、何か関係はあるのでしょう。しかし実際はほとんどは無関係の創作ということでしょうか。モティーフとかモデルとかいうと、なにか高村さんが独自の取材で根拠を得て、ああいう作品を書いたかのように思わされます。事件の真相がほとんどわからないからこそ、あの小説や映画に関連づけて想像する人もあるでしょう。よくないことですね。差別につながります。この小説を読まれた方、コメントをお願いします。

補足
モデルともいわれますよ!私は言葉の定義を問題にしてない。言葉の意味はわかった上です。一般に作品と事件とをモティーフにしたとかモデルにしたとかメディアでいえば真相が不明な事件だからこそダブらせてしまう心理が働く、そこを問題にしてます。関係ないなら言わなくてよいこと。小説に出てくる職業や社会問題が事件と関係あるかのような印象を与えているんです。この小説を読んだ人に答えて欲しいです。

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ベストアンサーに選ばれた回答

kyo_no_kaze_wa_asu_he_fukuさん

「レディー・ジョーカー」を文芸版、文庫版と読み、所有している者です。言葉の定義についてではないとの事なので、この作品についてのみ書かせて頂きます。

「グリコ森永事件をモチーフにしているといわれる理由」は先生ご自身がおっしゃっているからです。

この小説は元々「サンデー毎日」という毎日新聞社発行の雑誌に連載されたものです。当時この事件を取材していた記者が多くいらっしゃって、小説の担当者さんもその記者だったそうです。なので一市民が知るよりも多くの知識があったとしても不思議ではないと思います。

確かに犯人グループのメンバーは高村先生の想像ではなく「創作」です。

しかしモチーフにしたに過ぎず、フィクションではない以上許される事だと思います。

犯人について未だにその人物像すら定かではありません。
関係があるのかないのかは犯人以外知るよしもありません。

あの小説を読んで「レディージョーカー」のメンバーそのものがグリコ森永事件の犯人であると思う人がいたとしたら…読解力というより現実と創作の区別がつけられない、だけだと思います。

犯人グループの社会的所属を差別する様なら、どの小説を読んでも差別すると思いますね。

「小説に出てくる職業や社会問題が事件と関係あるかのような印象を与え」られる程の描写ならば…それだけ現実的に描かれているという事なのでしょうね。


何やら支離滅裂な文章となり申し訳ありません。

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  • ケータイからの投稿
  • 回答日時:2011/7/30 21:28:11

質問した人からのコメント

  • 一安心最後はcronk_newyorkさんとの2人に絞られ、作品を読んでおられることが決め手です。ご指摘どおり私は番組を見て質問したので高村さんではなく番組批判です。犯人について多々不明と言いながら高村さんだけ記者達との対談、作品をモティーフだのモデルだのと紹介すればだぶらせる視聴者もいるでしょう。なにせ作品は障がいや同和の問題に絡めているから危険。番組は配慮を欠いていた、高村さんは出すべきではなかったと思います。
  • コメント日時:2011/8/3 18:38:05

グレード

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ベストアンサー以外の回答

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cronk_newyorkさん

難しい問題ですね。詰まるところ、「表現の自由」と「基本的人権」の戦い
とでも申しましょうか?根本的には、そこに行き着くと個人的には感じて
おります。

質問者さんの仰せの内容は理解出来ます。一方で小説家の表現の自由
も一定限で守られなければいけないのですが、ご質問の意図は「誤解を
招く表現があるんじゃないか?」と言うことだと思いますが、最終的には
第三者が、しかも心象で判断するしかありません。決着をつけたければ
具体的には裁判所で裁判官達が判断します。(ここでの「表現の自由」は、
小説を書く上での材料の取り上げ方、その表現全てを含みます。)

とまあ、堅く表現すれば、そうなりますが、ご質問の小説のみならず、
作者よりも、取り巻きが、その取り巻き自身の意図に従い、勝手な表現
をする場合もありますので、本件も、その問題に近いかもしれませんね。
作者が、どういった視点で、どの程度、事件を参考にしているかは読者の
判断に委ねるしかないのですが、危険なのは、取り巻きの表現です。

「モチーフ」だの「モデル」だの、まあ、厳格な定義を認識している一般人は
少ないのが現実でしょうから、誤解を招く場合は、本件の小説に限らず
多々ございます。取り巻きが「あ、いや、モデルとは言っていません。」
とか言うでしょうが、一般人の印象で誤解を招くことも多いかもしれません。
これは、新聞やテレビの報道でも、お茶の間番組でも同じ様に言えることで、
いわゆる「キーワード」に反応してしまうパターンです。えてして人間は、
深く理解せず(理解する為の情報量が少ないケースがほとんどですが)、
あるキーワードを聞くと、少ない知識と情報量で勝手な解釈をしますので、
誤解や風評などが発生します。

繰り返しになりますが、作者が、小説を通じて何を言いたいのか、それを
具現化する為に、どの材料を、どういった視点で、どの様に扱い、活用
しているのか、ここは、読者自身が賢く判断するしかなさそうです。
ただ、小説家の名前を聞いて、盲目的に信じる連中が居れば、そこにも
問題は発生しそうですね。結局は、作者自身に聞くしかないかもしれません。
先述の通り、取り巻きは勝手な表現をしますので。

余談ながら、この知恵袋も大変便利な場所ではありますが、さして
専門知識もないのに、勝手な答えをする人が居たりしますが、それもご愛嬌で、
こういうコミュニティーは色々な返答があり、かつ、その返答も極めていい加減
であるリスクもあるのが前提ですから、やはり質問者や読者は、そこを前提に
置きながら、この知恵袋を活用すべきなんでしょうねえ。
無論、小説の場合、知恵袋と違い、お金を貰っているので、内容の客観性
は、知恵袋よりも相対的に高い根拠が必要になると思います。 ただ、この
判断も、最終的には第三者(この人達が、どこまで判断できるかは?ですが)
が下すしかなさそうです。

ご質問の答えにはなっていないので恐縮ですが、いくら小説を読んでも、
判断は読者や第三者が行うしかありませんので、ここでの内容の議論は
難しいのが残念です。ただ、少なくとも、各人が、各人の主張の論拠が提示
され、かつ、それが説得性のあるものと他者が理解できれば、議論の正当性
の確度も上がるのではないかと思います。

chiecyan23さん

小説も映画も見た者です。かなり前でよくおぼえていないところもあります。きっと昨夜のNHKの番組を御覧になったのですね。もし違ったらすみません。高村さんが出ていて当時の担当記者と対談していました。今夜もドラマの続きがありますけど。それで私の意見ですが、回答者の御意見の方が正論だとは思います。でも質問者さんのおっしゃることもある程度はわかります。おそらく質問者さんがおっしゃりたいことは、世の中では辞書的な正確な意味とは別に通用している意味というのがあるということでしょう。実際には誤った意味で受けとられることもあると。テレビの方だって、NHKだから言葉を正確な意味で使っているという保障はありませんよ。モティーフとモデルとではかなり違いますしね。それに内容的にはどこまでが関係あるのか、その境界線など客観的に引くことは不可能です。情報があふれているこの時代は受けとった一人一人の常識にゆだねられるということでしょうね。それに、あのように番組の中で高村さんのL・Jが事件をモティーフにした、あるいはモデルにした作品だと紹介され、作者本人まで出演していれば、この作品のことを知らなかった人は題材が事件と関係があると思ってもおかしくないです。事件の背景にL・Jの中での犯行動機がオーバーラップしてイメージされることもないとは言えません。しかしだから何なの?って感じも正直あります。そのくらいのリスクは商業メディアではしょうがないんじゃないでしょうかね。倫理的に許容される範囲だと思いますよ。要は本を売りたいわけです。それが質問者さんの心配なさる差別などにつながるかどうかはわかりません。つながったらその時はその時で訴訟とか動きもあり得るでしょう。それだけのことです。番組ご覧になってなければ失礼でした。ではでは。

mytompさん

この小説は読んでないのですが、あなたがモチーフの解釈を間違っている事だけは分かりました。

>モチーフ【(フランス)motif】 《「モティーフ」とも》 1 文学・美術などで、創作の動機となった主要な思想や題材。

あなたは実際の事件をモチーフにするなら、事細かに取材してドキュメント小説的にならないとおかしい、と思っておられるようですが、実際の事件をヒントにして架空のオリジナル小説を書いたとしても、「その事件がモチーフになった」と言って問題ありませんよ。

極論を言えば、読者の誰もが小説を読んでもグリコ森永事件を思い出さないほどかけ離れた内容であったとしても、著者がグリコ森永事件から最初の着想を得ていれば、小説のモチーフはグリコ森永事件と言えます。


【補足について】
>一般に作品と事件とをモティーフにしたとかモデルにしたとかメディアでいえば真相が不明な事件だからこそダブらせてしまう心理が働く

それは一般論ではなくあなた個人の意見ですよね。
良識ある大人なら、実際の事件をモチーフにしたフィクションは、あくまでもフィクションとして捉えます。
それに普通なら、小説の最後に「この作品は(実際の事件に着想を得た)フィクションである」旨明記されているはずです。
その上で事実と誤認してしまう人はほとんどいないと思うのですが。


【結論】
あなたが聞きたいのは、「私はギリギリ信じなかったけど、私がギリギリだったんだから事実だと信じちゃう人だっているよね。もし信じちゃったらどう責任取ってくれるの?」ってことですよね?
もちろん読み手の数だけ解釈はあるはずですが、だから誤解のないようにフィクションと明記されているんですよ。
それを事実だと誤認して特定の人物や職業を差別するような事があれば、その誤認した読み手に責任が発生します。

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  • 編集日時:2011/7/30 12:31:32
  • 回答日時:2011/7/29 22:39:42
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