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放医研の恐ろしさ・島田義也氏

2011/05/17 02:39

 

放医研(放射線医学総合研究所)の島田義也という学者が、あちこちにいって、「恐ろしい」話をふれ廻っているらしい。

 

 

人々はそれを、

「じつは恐ろしい話」だと気がつかずに、

ありがたく拝聴しているらしいのです。

 

その一例。

 

http://www.yamamoto-hiroshi.net/archives/actions/2011/03/19_2413.htmlより

 

 

<これまでの活動記録>

放射線の影響について島田氏と意見を交わした党原発災害対策本部=18日 衆院第1議員会館 公明党の福島第1原子力発電所災害対策本部(斉藤鉄夫本部長)は18日、衆院第1議員会館で、放射線被ばくの影響について、放射線医学総合研究所の島田義也氏(理学博士)の説明を聞き、意見を交わした。

島田氏は、一時的な不妊など被ばくによる急性症状について、「10万マイクロシーベルト以下では心配する必要はない」との医学的な見解を紹介。がんの罹患率など、将来的な影響についても、10万マイクロシーベルトの被ばく量では医学的に意味のある違いは見られないと説明した。

また、安全のために法律が仮定する「日本人全員が10万マイクロシーベルトを被ばくした場合、がん死亡率が現在の30%から30.5%に増加する」との基準にも触れ「がんの危険性は、10万マイクロシーベルトの被ばくより、たばこの方が高い」と指摘。現時点で、国民生活への影響を過度に心配する必要はない、と訴えた。

斉藤本部長らは「正しい知識の普及が必要だ」と述べた。

 (2011年3月19日付 公明新聞より転載)

 

これは、公明党参議院議員山本ひろし氏のサイト「どこまでも人間主義」から拾ってきたものだ。しつれいながら、島田義也氏の話がこの記事のとおりなら、少しも人間主義ではない、むしろ反人間主義といえましょう。

 

まず、普通の人だったら「10万マイクロシーベルト」なんていいません。「100ミリシーベルト」と素直にいいます。こういうこけおどしの大きな数字をもてあそんで安全を強調するやり方は、まず詐欺師かSF商法が行う手口といって間違いないでしょう。

 

一時的な不妊など被ばくによる急性症状について、「100ミリシーベルト」以下では心配する必要はない、と言い切ってよいものか? それなら福島原発内で働いていた東電女子社員がなぜ「3ヶ月で5ミリシーベルトという規準を超えた」といって問題になったのですか? 公明党の国会議員だったらきちんと糾すべきではありませんか?

 

国際放射線防護委員会ICRPの最新勧告のなかでも、急性傷害の「不妊」については特筆されているはずです。島田義也氏はそれを無視しています。

 

次に、「がんの罹患率など、将来的な影響についても、100ミリシーベルトの被ばく量では医学的に意味のある違いは見られないと説明した。」

 

・・・・これも非道い! 

 

放射線影響を少なく少なく宣伝したいがための島田氏の私見に過ぎません。国の防災指針の元となって居る国際放射線防護委員会ICRPの見解に背く発言ですから、もしかすると国家公務員法違反に問われるかもしれませんよ。

 

また、10ミリシーベルトから100ミリシーベルトの低線量被ばくの範囲が、広島や長崎そして全国の「原爆症認定訴訟」で争われました。裁判は医学者の証言を踏まえて、それを原爆症と認定しました。

 

「がんの危険性は、100ミリシーベルトの被ばくより、たばこの方が高い」と指摘、

 

・・・・・これも酷いですね。被ばくによってたばことは無関係の子供のがんが増えたら、島田さん、どうやって責任を取るのでしょうか?

 

公明党の議員さんにも申上げたい。真贋を見極める目を失ってしまったのですか? こんな話をありがたく拝聴して、いったいどこが『人間主義』なのでしょうか。

 

別の一例

http://blogs.yahoo.co.jp/xkoe_asahicom/62672102.html

 
2011/4/2/21時~NHK TVで
独立行政法人放射線医学総合研究所  島田義也氏 が放射能の人体への影響について判りやすい解説をしてくれた。
かいつまんで、
1. 人間が生涯に浴びることが許される放射線量(成人)  100mSv
2. 子供の場合は 30mSv
3. 放射線は人間の細胞を傷つける。
4. 放射線により傷つけられた細胞は修復されることはなく、累積していくと考える。
5. 内部被爆と外部被爆の足し算 と 晒される時間 との掛け算 で評価する。
6. 評価は癌の出現率の増加率でする。
7. もともと日本人の癌の出現率は50%です。
8. 今までの福島原発の放射能ばら撒きからすると癌出現の増加率は
  飯館村の子供  +0.25% 400人に一人の割合で増加。
  飯館村の大人  +0.10%  1,000人に一人の割合で増加。
  東京の大人   +0.01%   10,000人に一人の割合で増加。

 

確かに判りやすいかも知れませんが、視聴者に 

「人間が生涯に浴びることが許される放射線量(成人)  100mSv 

なんていうことを伝えたとしたら、

 

これは犯罪以外の何者でもありませんね

 

国は、

「原子力施設の従業者の放射線量限度は一生涯に100mSv 」だが、一生涯を管理できないから5年で100mSvを限度とすることにして、各1年で50mSvを超えない」

と定めたはずです。

 

さらに非道いのは、

「子供の場合は 30mSv」

一体だれがそんなことを決めたんだ!

 

公共放送を使ってこのような、流言飛語を飛ばすものを、なぜ警察は逮捕しないのでしょうか!

 

すいません、つい劇高してしまいました。

 

「飯館村の子供  +0.25% 400人に一人の割合で増加。」

小児がん400人に一人はものすごく大きな数字です。

平気なんですね、このひと。

 

20歳未満の小児のがんが、普通どのぐらいの頻度で発症するか、知ってか知らずか、平然として「大した数ではない」と、言いぬけているのです、島田義也。

 

 

また別の一例、

http://d.hatena.ne.jp/poppyclub/20110404/1301890508

 

独立行政法人放射線医学総合研究所 島田義也氏のNHKでのコメント

 

飯館村 23日~27日の積算放射能4.81ミリシーベルト

自然から放射線を一生の間に120ミリシーベルトを浴びる。

それに、病院で医療被ばくをします。

それ以外で大人の場合

生涯積算被ばく量 100ミリシーベルトを超えると

癌のリスクが0.5%増える

子供の場合 リスクが大人より8倍

癌のリスクが4%となる

NHKが何度も専門家として島田氏を出演させています。

人体に影響がないとする一連のコメントです。

これが、どういう意味をなすのか?

 あれ!

 

この日は子供のリスクは大人のリスクの8倍といってますね。同じ島田さんが2日前には、こどものリスクを2.5倍で計算しています。

 

随分とイイカゲンです。

 

それから、

「生涯積算被ばく量 100ミリシーベルトを超えると

癌のリスクが0.5%増える」

 

これは、「大人」にかぎったことでは有りませんよ。対象者は大人も子供も含めた全人口で、それに対して癌のリスクが0.5%増える、ということです。

 

がんの死亡率=がんの全死者/全死者

が、30%から30.5%に増えるということです。

 

こどもへの影響が大人の8倍あるとすれば、がんの死亡者の増加分の半分以上は小児のがん死亡者がになう、ということになるでしょうね。

 

厚生労働省の人口動態調査によれば、小児がんの死亡率は平時でしたら、0.038%でしかありません。小児がんと被ばく時小児で大人になってからがんで亡くなる方を含めて、それが10倍に増えたら、0.38%の増加。

 

それが7割で大人の分が3割だとすると、合計で0.5%増となります。

 

パーセント(%)のマジックに隠れていた島田義也氏の発言は、実は、子供がやがてがんで死ぬであろうリスクが10倍に増える、というやりきれない悲しさを意味していたのです。

 

もし島田義也氏が、放射線医学総合研究所を代表する肩書きであちこちで放言を繰り返していたのなら、研究所は組織をあげて、国民に向って謝罪し懺悔する必要があるでしょう。

 

 

国民の命を軽んずる「ホーイーケン」など要らない。

 

~~~~~

5月16日26時の追記

 

ハンドルネームicrp2007 さん

コメントありがとうございます。

少し長くなりますので、ここにお答えを書きます。


貴方の方に勘違いがあるかと存じます。


1、あなたは島田さんの代理人のかたなのですか?放医研の方ですか?


2、国の放射線防護は「防災指針」に則って行われています。日本は法治国ですから。それに従わない説明は法令違反です。国の防災指針や線量限度の法制をまず、示さなくてはなりません。


3、ICRP2007をもちだしてとやかく言ってケムに巻くのはおかしな話です。国民に公開すらされていません。法律上の線量限度を守るのは、公務員たるものの当然の義務です。またどうしてもICRP2007を説明なさりたいなら、ICRP1990あるいは国の防災指針、法制化された線量限度との違いを、全ての原文を引用して明記しなくてはフェアではありません。


4.>ICRP2007年勧告(236)で・・・
これまでとどう変わったのですか? 知識を公開せず占有して誤魔化してはなりません。


5、>不妊のしきい値は2.5~6.0Sv(2,500~6,000mSv)と言われています。

あなたの指摘は恐ろしい永久不妊のことではありませんか?

(一時的不妊ではない)


6、福島の子どもたちが東電女子社員より低い線量管理の下に措かれていることはお認めになったようですね。3ヶ月≦5mSvは1年間≦20mSvより厳しい条件なのですから。


7、そんなことでよくもマア、島田氏が「子供の被ばくの専門家」だなんていえたものです。「子供を被ばくからまもらない専門家」なのでしょうか


8.一般的に「有意なデータ」というのは、統計的な誤差を考えての「有意」ということで、それが「0」ということを意味するのではありません。仮にその領域でのサンプルが「+」の値を指していても「確証的」でないと言う意味です。ということは逆に値が「0」を指したとしても、それが統計的に有意でない限りは「0」といってはなりません。つまり「unknown」というべきです。

 

あなたのようにそれを「0」であるかのように印象操作をおこなう、科学用語を誤魔化しの道具につかった時点で、科学者たる資格を失うと思いますがいかがですか? 


9、閾値あり理論の欠点は殆どの場合そこにあります。自分たちの動物実験では「有意でない0」であるにも拘わらずそれを「0」といい、反論者の「+」を「有意でない」からとして「0」だと言い切る。


10>人間が生涯に浴びることが許される放射線量(成人) 100mSv・・・

その表現は私のではなくハンドルネーム「icrp2007」さんのものですね。


今夕も島田氏はNHKに出演していましたが、(ゆうどきねっとわーく)


「人間が生涯に浴びることが許される放射線量100mSv」とか

「1度に100mSv浴びなきゃ大丈夫」だとか

「年間100mSvまでは身体に影響がないとされる」とか

「福島のひとたちは年間100mSv以下でしかもダラダラと浴びている」とか、わずか20分の間に、言い回しをクルクル変えていましたね。これははっきり私が耳にしたことです。

 

島田氏は、事故を起こした東電の代理人として言い逃れをしにスタジオにいったのでしょうか? 見え透いた言い逃れをして、不安を煽る底意でもあったのでしょうか?  こんかい私は、「大衆を騙すために存在する科学者」という姿を、初めて観ました。ブラウン管にはどれだけの数が登場したでしょう。

 

ところで、同じ立場でありながら、

島田義也氏は「マスクをすればセシウムは防げる」といい、山下俊一氏は「マスクなんかも必要ない」という。山下氏のほうが、「放射性セシウムの微粒子の直径を考えれば、マスクなんかじゃ防げない」という、「科学者」らしいリアリティに基づいているのでしょうか? 

カテゴリ: コラむ    フォルダ: 東日本大地震と福島原発人災

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コメント(6)

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2011/05/16 21:36

Commented by icrp2007 さん

かなりいろいろの勘違いされていますので、私にわかる範囲で突っ込ませていただきますね。

>「がんの罹患率が100mSv以下で~~は」国際放射線防護委員会ICRPの見解に背く発言
ICRP2007年勧告(236)で「100mSvより高い線量では、確定的影響の増加、有意ながんのリスクがあるため、参考レベルの最大値は100mSv/年」との記載があります。

>急性障害としての不妊への影響
不妊のしきい値は2.5~6.0Sv(2,500~6,000mSv)と言われています。
100mSvの25~60倍の話を、わざわざする方が不自然ですよね。

>東電女子社員がなぜ「3ヶ月で5ミリシーベルトという規準を超えた」と問題になったのか
「基準があるから」で、「基準を超えたから」です。
男性の作業者でも、250mSvを超える人が出たら問題になります。
女性は「念には念を入れた基準」があって、その基準を超える人が出れば東電の放射線管理が問われるのは当たり前のことです。

>人間が生涯に浴びることが許される放射線量(成人) 100mSv
>子供の場合 リスクが大人より8倍
こちらは一次ソースが無いので、正確性に欠けますね。
発言を批判したいなら、「放送を見た人のメモ」でなく自分でソースを確認してからじゃないと、発言の信ぴょう性が損なわれますよ。
また、「人間が生涯に浴びることが許される放射線量」というのは上記のICRP勧告2007の「100mSvより高い線量では、確定的影響の増加、有意ながんのリスクがあるため」を元にしていますね。

 
 

2011/05/17 02:49

Commented by ゆさこをゐち さん

やっぱ ・・・ あんたはロクデナシだったんだ。

こんな話は「顔をさらして」福島で言えよ!

 
 

2011/05/17 03:00

Commented by ni0615 さん

>>icrp2007 さん
当ブログへのコメントのため、わざわざiza登録までしてくださって、ありがとうございます。

>「参考レベルの最大値は100mSv/年」との記載があります。

ほう凄いですね、超法規的な100mSv/年ですか? それはいかなる事態における参考レベルなのでしょうか? 典拠、ページ数共に教えてくだされば幸いです。

>また、「人間が生涯に浴びることが許される放射線量」というのは上記のICRP勧告2007の「100mSvより高い線量では、確定的影響の増加、有意ながんのリスクがあるため」を元にしていますね。

全く違います。リスク係数に基づいてどこまで犠牲を許容するか、で「作業者が生涯に浴びることが許される放射線量」は決まっています。あなたの俗説は、NHK周辺から流れ聞こえてくるデマによく似ています。

ICRPは、許容量については「作業者」と「公衆」についてそれぞれ検討しているのに対して、島田氏は「作業者」を「人間」と言い換えて誤魔化し、「公衆」に対する線量限度1mSvのことを一切口にしません。

なおICRPの記述「有意ながんのリスク」とは統計的に有意なという意味で、100mSv以下にがんがないことを意味しません。これもまた「10万マイクロシーベルト」と同様に詐欺師の手口です。

余語は本文欄に記しました。

 
 

2011/05/17 07:39

Commented by icrp2007 さん

コメント返し、ありがとうございました

>1
都内で放射線関係の仕事をしていて、少しですが知識があります。
東電関係者でも原発推進派でもありませんが、どうしても感情的になって不確実な情報に振り回されがちな人たちを見るとどうしても悲しくて、ときどきこうしてコメントなどをしています。

>2
本文中で防災指針についての記載がなかったので…

>3、4
「国民に公開されている」というのがどういう状況を示されておしゃっているはわかりませんが、要旨は文科省のサイトでpdf公開されていました。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/housha/sonota/__icsFiles/afieldfile/2010/02/16/1290219_001.pdf
英語はそんなに達者で無いので、「原文をそのまま」は勘弁願います。

なぜICRPを持ち出したかと言うと、本文中で「島田氏の私見に過ぎません。国の防災指針の元となって居る国際放射線防護委員会ICRPの見解に背く発言です」と書かれていたので、同じ内容のICRP勧告を引用しました。

>5、
永久不妊の事かと思いました。
一次不妊は男性150mSv、女性650mSvですね。
どちらにしろ100mSvよりとても上の数字です。

>6
ですから一刻も早い自体の終息を願わずには居られません。
しかし、本文中では女性の放射線作業従事者の基準<学校再開の基準、であることの問題点には触れておられませんよね。
いきなり違う議題に話題を転換されてしまうのは、話題のすり替えと見られかねないからお勧めできませんよ。

>7、
島田氏が子供の被ばく専門家かは知りませんし、私はそれについて何もコメントしてませんので私に言われましても…

>8、9
私は「ゼロ」とは一言も言っていませんよ。


>10
本文中、「別の一例」の下で「確かに判りやすいかも知れませんが、視聴者に『人間が生涯に浴びることが許される放射線量(成人) 100mSv 』なんていうことを伝えたとしたら、これは犯罪以外の何者でもありませんね。」
と記載されていたので、それをそのままコピペしました。

 
 

2011/05/17 09:08

Commented by ni0615 さん

icrp2007 さま
再三のレスポンスありがとうございます。

>「国民に公開されている」というのがどういう状況を示されておしゃっているはわかりませんが、要旨は文科省のサイトでpdf公開されていました。

未だ法制化されていないことを証明してくださいました。ありがとうございます。

お示しの文章は、ICRP勧告の公開などではなく、審議会議事録ようのものでしょうか、いずれにしても、初見ですので後でゆっくり吟味させていただきます。
(ICRP勧告2007自体は、商業的に著作権保護された文書で、国民や公務員を拘束できない私文書に過ぎないことは、ご確認いただけますね)

>同じ内容のICRP勧告を引用しました。
現行の法令や防災指針が準拠しているのは1990年勧告だと聞いています。それと全く内容が同じだということですか? もしそうなら、島田氏はICRP勧告2007にも背いていることになります。

もし仮に「2007」が「1990」とは線量限度などの値を大幅に変えていたとして、島田氏が2007年勧告に準拠して1990年勧告を廃棄したというなら、それは公務員としての越権行為ですから犯罪に相当します。

だいいち、2007年勧告が「公衆の線量限度1mSv/年」を変えたとか、確率的影響に関して閾値100mSvを設定した、などということは、誰も聞いたことがありません。

>視聴者に『人間が生涯に浴びることが許される放射線量(成人) 100mSv 』なんていうことを伝えたとしたら、これは犯罪以外の何者でもありませんね。

はい、おっしゃるとおり私が引用した部分です。

我が国の法律・法令は線量限度を「作業者」と「公衆」で明確に分けています。「公衆」にとっては、放射線は不意打ちのジャックナイフです。

icrpさんが、放射線業務に従事されていらっしゃるならば充分その点を日頃からご留意くださり、「放射線管理の面倒な法令など撤廃して欲しい」などという業者感覚に陥らないよう、臥してお願い申上げます。

私が島田さんに求めるのは、「2007」に法令破りの屁理屈をさがすのではなく、まずは法律・法令にしたがった公衆の放射線防護を、その義務者「放医研」として謙虚に行っていただきたいだけです。


 
 

2011/05/17 13:22

Commented by ni0615 さん

icrpさん
おかげさまで、一覧表の部分ざっと読ませていただきましたよ。
~~~~~~~~~~~
(236)・100mSvより高い線量では、確定的影響の増加、がんの有意なリスクがあるため、参考レベルの最大値は年間100mSv
・100mSvを超える被ばくの正当化は、被ばくが避けられない、人命救助、最悪の事態を防ぐ状況の場合
~~~~~~~~~~~
これは、
「最悪でも最大値は年間100mSv」と読むところのようです。しかも、職業的計画的被ばくにおいて。
島田氏のように「そこまでは人間は何ともない」とは、どう逆立ちしても、到底読めません。非常に悪質な文言の切り取りですね。

~~~~~~~~~
(244)計画被ばく状況での職業被ばくの限度
実効線量 年間20mSv(規定された5年間の平均)
年間50mSv(1年)
(245)計画被ばく状況での公衆被ばくの限度
実効線量 年間1mSv(特別な状況のみ年間1mSvを超えることも許容されるが、5年間の平均で1mSvを超えない)
(246)実効線量限度は、外部被ばく線量と内部被ばく線量の預託線量との合計に適用。
~~~~~~~~~~
公衆被ばくの限度で平均概念が加わりましたが、他は全く代わらぬか、むしろ内部被ばくに付いてキッチリ文章化されたのですね。

まあ、勧告本文にとんでもない条件がかくされているならば、受け止めを変えねば成りませんが。

 
 
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