日本が導入を決めている最新鋭の戦闘機F35について、アメリカ政府が先週、アメリカ軍への調達を一部、先送りすると発表したのを受けて、オーストラリア政府も、導入を予定していたF35の購入価格が高騰するおそれがあるとして、調達のスケジュールを見直すことを明らかにしました。
アメリカを中心に9か国が共同開発を進めている最新鋭の戦闘機F35について、アメリカは、先週、国防費の大幅な削減方針の一環として、調達を一部、先送りする方針を示しました。オーストラリアのスミス国防相は30日、首都キャンベラで記者会見を開き、アメリカの決定を受けて、オーストラリアも調達スケジュールを見直すことを明らかにしました。スミス国防相によりますと、オーストラリア軍が調達する予定の14機のうち、2機はすでに契約を結び、2014年に納入される見通しとなっていますが、2015年から3年かけて調達する予定の残る12機については、アメリカの決定の影響で購入価格が高騰するおそれがあり、再度、検討する必要が出てきたということです。F35は、日本政府が航空自衛隊の次期主力戦闘機として導入することを決めていますが、アメリカ軍が調達のペースを遅らせることで、日本の購入価格も高騰する可能性が出ています。