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大仙市でがれき受け入れ 秋田県内初、岩手の5市町村から

 秋田県大仙市の栗林次美市長は30日、東日本大震災で発生した岩手県のがれきについて「市民の安全と生活への影響を考慮した上で受け入れを決断したい」と述べた。同日の市議会全員協議会で言及した。秋田県内の市町村で、がれきの受け入れを表明したのは初めて。
 栗林市長は昨年の市議会12月定例会で「膨大な量の災害廃棄物を処理しなければ被災地の復興が進まない」などと話し、受け入れに前向きな姿勢を示していた。
 秋田県にがれきの受け入れを要請しているのは岩手県久慈市、洋野町、野田村、普代村。秋田県は可燃性のがれき計2万9000トンを受け入れる方針で、2月中旬をめどに広域処理に関する基本協定の締結を目指している。
 大仙市市民部によると、基本協定の枠組みの中で、4市町村の可燃性がれきと、復興の支援活動などを通じて交流がある宮古市の木片を受け入れる。期間は岩手県の災害廃棄物処理計画に合わせて2014年3月末までとする。最大5200トンを処理できる見通し。大仙美郷環境事務組合で処理する。
 佐竹敬久知事は30日の定例記者会見で「(県の考えを)理解してもらい、決断していただいたことに敬意を表したい。市民に安心感を持ってもらうため、県として最大限の誠意を尽くす」と話した。


2012年01月31日火曜日


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