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パンダが八木山動物公園にやって来る!(100万市民のみなさまへ)

パンダが八木山動物公園にやって来る!(100万市民のみなさまへ)

平成23年12月28日

ここ数日、行く先々で必ず話題になるのがパンダのニュースです。

パンダを八木山動物公園に呼べないか。そう思ったきっかけは、中国の温家宝首相が5月に避難所を訪問した際、パンダの縫いぐるみをプレゼントされた子どもたちがとても喜んだというニュースでした。縫いぐるみでさえ笑顔になるのだもの、本物を見たらどれだけ嬉しいだろう、震災のつらい記憶もいっときは忘れられるのではないかと思い立ったのです。

とはいえ、パンダはワシントン条約で保護された世界の珍獣です。国家レベルで解決されるべき問題もあり、日中友好協会の加藤紘一会長(自民党元幹事長)からも「2、3年はかかると思って、じっくり行きましょう」とアドバイスをいただくなど、実現までのハードルは相当高いと覚悟しておりました。それでも、程永華駐日大使からは「仙台市の希望を本国政府に伝えましょう」と言っていただけるなど、被災地の子どもたちにこそパンダを見せたいという熱意は、多くの方に受け止めていただいているという感触がありました。

震災被災地として、誘致と飼育に必要な経費面の問題がありましたが、思いがけずジャニーズ事務所から、災害支援プロジェクト「Marching J(マーチングジェイ)」として誘致活動と資金についてご支援のお申し出をいただいきました。そして先日の日中首脳会談で取り上げられ、びっくりするような早さでパンダ貸与の話がまとまったのです。子どもたちにとって、とても大きなお年玉となりました。

受け入れ先となる八木山動物公園は、地下鉄東西線の(仮称)動物公園駅整備に合わせて再整備を進めているところですが、パンダ受け入れに合わせ、再検討するよう担当部署に指示をいたしました。飼育環境の問題や技術の習得、周辺の交通対策など、課題はたくさんあります。受け入れ時期等、具体的なことは全てこれからですが、被災した子どもたちには入園料を無料にできないかなど、子どもたちに喜んでもらえる工夫も検討することにしています。

年の瀬が押し迫り、寒い日が続いています。皆様、くれぐれもお体をご自愛ください。健やかな新年を迎えられますようお祈りいたしております。

仙台市長 奥山 恵美子

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