30日に投開票された日本相撲協会の理事選挙では、初めて立候補者による立会演説会が実施された。演説会は報道陣に非公開で行われ、同日午前に立候補の辞退を申し出た伊勢ケ浜親方を除く11人がそれぞれ数分間、理事に就いてからの所信を語った。
八角親方は「大相撲の発展のため底辺の拡大の必要性を訴えた。12年度から始まる中学での武道必修化を活用していくことも大事だ」と話したという。また、春日山親方は書面を準備し「協会運営の透明化を図りたい」と訴えたという。
演説会を提案した協会の選挙管理委員長、武隈親方(元関脇・黒姫山)は「個人的にはみんなが候補の考えを聞くことができて良かったと思う」と述べた。
毎日新聞 2012年1月30日 21時50分