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【大相撲】

北の湖理事長返り咲き 日本相撲協会役員改選

2012年1月31日 紙面から

就任記者会見を終え退室する、理事長に選出された北の湖親方=両国国技館で

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 日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で役員改選を実施し、北の湖親方(58、元横綱)が4年ぶりに理事長に復帰、八角親方(元横綱北勝海)や尾車親方(元大関琴風)ら5人の新任理事が誕生した。理事や親方衆の職務を決める理事会は2月1日に行われ、第2次北の湖体制が発足する。

 60代の親方2人が新たに理事に就任するなど、フレッシュさに欠ける顔ぶれとなった。理事10人のうち、弟子の八百長関与で昨年に降格処分を受けた親方が半数の5人を占めた。

 副理事は定員と同じ3人が立候補し、35歳の玉ノ井親方(元大関栃東)のほか、松ケ根親方(元大関若嶋津)と大山親方(元幕内大飛)が無投票で当選した。いずれも新任。

 史上初の返り咲きとして4年ぶりに復帰した北の湖新理事長は「身の引き締まる思いでいっぱい。残りの人生のすべてをかける決意」と抱負を語った。

 日本相撲協会は公益財団法人への移行に向け、正念場を迎えている真っ最中。また不祥事の再発防止やファン離れなど難題が山積しており、トップに戻った新理事長の指導力が問われる。

 「一番大事なのは危機管理体制だと思う。この2年間、不祥事があったのでそれを認識しながらやっていく」とし、早速今後の方針として現在、登用している外部役員(理事2人、監事2人)を「有識者や相撲に詳しい人の意見を聞いて、さらに理事1人の増員も考えている」と明かした。

 今回の再登板についてファンからは「新鮮味に欠ける」「本気で改革を進める気はあるのか」といった厳しい声も聞こえてくる。しかし「お客さんは土俵を見るためにやってくる。協会のために一致団結すること。土俵の充実に向けて集中し、力を合わせていこうと思っている」と協調性を重視し乗り切る構えだ。 (竹尾和久)

 

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