王者柏が始動…田中６冠宣言！！　左足ロングシュートで代表狙うゾ

　取れるタイトルは全部取る！！　昨季Ｊ１を初制覇した柏レイソルが３０日、柏市の日立台で始動した。昨季１３得点を挙げ、Ｊリーグ史上初となる昇格初年度のＪ１優勝に貢献したＦＷ田中順也（２４）の目標は、富士ゼロックス・スーパーカップ、Ｊ１連覇、ナビスコ杯、天皇杯、アジアチャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）、クラブワールドカップ（Ｗ杯）の６冠達成。また、２０１４年Ｗ杯ブラジル大会出場の悲願達成のため、日本代表定着を目指す重要なシーズンと位置づけた。

　夢は大きく、６冠制覇だ。３月の富士ゼロックス・スーパーカップに始まり、Ｊ１、ナビスコ杯、天皇杯、ＡＣＬ、クラブＷ杯−。田中は「今年の目標は毎試合勝つこと。Ｊリーグ、ＡＣＬ、クラブＷ杯と、取れるタイトルは全部取るつもり。ネルシーニョ監督は負けを許さない人。どのタイトルでも負けないということは、全部勝つってことでしょ」と意気込んだ。

　タイトルを取ると言ったからには、自分自身が活躍しないわけにはいかない。それが続けば、日本代表ザッケローニ監督の目にも留まる。昨年９月、Ｗ杯アジア３次予選の招集メンバーに名を連ねたが、出番なく、その後、声はかからなかった。代表復帰のカギと考えているのは、あの本田圭佑（ＣＳＫＡモスクワ）も武器とする左足のロングシュート。昨年６月２５日・甲府戦の２５メートル弾のような一撃だ。

　「選手である以上、２年後のＷ杯は目指すべきもの。昨年は代表に呼ばれると思っていなかったので、いい状態で参加できなかった。他の選手にない、左足のロングシュートを伸ばして、パッと呼ばれても『コイツ使える』と思わせたい。遠い位置から無回転シュートとか、相手に恐怖心を与えられるし、引いた相手も崩すことができる」。恐怖の左足にさらに磨きをかける田中は今季、柏で６冠制覇をもくろみ、代表では世界と戦う足がかりをつかむシーズンとする。　（相原俊之）