被災東北3県 転出超過4万人余に
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被災東北3県 転出超過4万人余に

1月30日 17時42分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

総務省が去年1年間の人口の動きを調べたところ、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手・宮城・福島の3県では、転出が転入を4万1226人上回り、昭和45年以来41年ぶりに4万人を超えたことが分かりました。

総務省は30日、住民基本台帳を基に去年1年間の人口の動きを発表しました。それによりますと、都道府県の間で移動した人は233万8519人で、平成7年以来16年ぶりに増加しました。このうち、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手・宮城・福島の3県では、▽転出が12万9385人、▽転入が8万8159人で、転出が4万1226人上回りました。転出の超過数は前の年より3万680人多く、転出が4万人を上回ったのは、昭和45年以来41年ぶりです。県別で見てみますと、▽岩手県では、転出が2万2199人、転入が1万8756人で、転出が3443人上回っています。▽宮城県では、転出が5万4064人、転入が4万7662人で、転出が6402人上回っています。▽福島県では、転出が5万3122人、転入が2万1741人で、転出が3万1381人上回り、3県の中で転出の超過数が最も多くなっています。総務省は「東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響が大きい福島県から、より多くの人口が移った状況がうかがえる」としています。