杉内　名前で呼んで！　早く俊兄になりた〜い

　ソフトバンクからフリーエージェント（ＦＡ）移籍した巨人の杉内俊哉投手（３１）が３０日、新天地のナインに異例のお願いをした。１軍投手陣最年長の左腕は、自分を「俊兄（としにい）」とニックネームで呼ぶことを求めた。早くチームに溶け込むために「早く下の名前で呼び合えるようになりたい」と切実な思いを語った。

　宮崎市内の合同自主トレ最終日となったこの日は、３日連続となるブルペン投球。今季初めて捕手を座らせ「感じが良かったので体にしみこませたかった」という３連投で締めくくった。通算１０３勝左腕は本業の野球は極めて順調。あとはチームメートとの距離をどう縮めるのかが、最大の課題だ。

　チームに合流した２６日には、投手陣全員で宮崎市内の焼き肉店に出陣。交友を深めているが、照れ屋な３１歳はまだなじみきれないでいる。「早く内海以外も下の名前で呼び合えるようになれば…。まだ気を使うというか。もっと若い選手にはこちらから行かないといけないんだけど、なかなか行けない性格なので」。選手会長の内海からは「高木（康成）さんのことは高兄（たかにい）と呼んでいたので、俊兄と呼んで良いですか」と言われて快諾。「テッちゃん」と呼び返し、すっかりうち解けた。

　ＷＢＣのチームメートだった山口にも「ぐっさん」とあだ名で呼びかけているが、ほかのメンバーにはまだまだ…。“転校生”ならではの悩みはしばらく続きそうだ。　（臼杵秀之）