高速道路:被災地支援、無料化スタート

2011年12月1日 11時42分 更新:12月1日 13時27分

通行料金が無料になり、混み合うETCレーン=仙台市若林区の仙台東部道路仙台東ICで1日午前8時15分、平元英治撮影(一部画像を加工しています)
通行料金が無料になり、混み合うETCレーン=仙台市若林区の仙台東部道路仙台東ICで1日午前8時15分、平元英治撮影(一部画像を加工しています)

 東日本大震災の被災地を支援するため岩手、宮城、福島3県と、青森、茨城2県の一部で1日午前0時、高速道路の無料化が始まった。東日本高速道路(NEXCO東日本)は来年3月末までの期間中、自動料金収受システム(ETC)レーンを中心に交通量が前年同期より2~3割増えると見込んでいる。

 東北の高速道路無料化は、被害の大きかった太平洋側の路線は期間中、全車種を毎日実施する。日本海側の路線については土日祝日に限り、ETCを積んだ普通車以下の車両を無料にする。

 仙台市若林区の仙台東部道路仙台東インターチェンジでは、1日未明から多数の車両がETCレーンを通過した。東北6県を担当する同社東北支社(仙台市)によると、ETCを利用する車両台数は昨日の2倍程度という。

 支社は無料化が利用増に直結するとみる。年末年始(22日~来月4日)の10キロ以上の渋滞もゼロだった昨季から一変し、11回起きると予想。支社は「冬道に不慣れな運転手の利用も増えるので、安全運転を呼びかける」と話す。

 一方、高速道路の無料化の影響で、JR東日本は60億~70億円の減収になると試算している。JR東は「経営に影響する」(里見雅行仙台支社長)と危機感を募らせており、1日から仙台駅構内で東北の名産品の販売イベントを開くほか、割引切符を販売する方針。【平元英治】

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