生活苦や病気などに悲観して、自ら命を絶つ高齢者が後を絶たない。2004年以降、毎年3,000人以上の高齢者が自殺しており、高齢者の自殺率は通貨危機後の1998年の2倍に増えた。高齢化とともに、高齢者の自殺は深刻な社会問題となっている。ソウル新聞が伝えた。

韓国自殺予防協会の資料によると、65歳以上の高齢者の自殺率は98年の10万人当り38.0人から07年は同73.6人と2倍に増えた。このままのペースでいくと、10年後にはさらに2倍増となるとみられている。一方、高齢者の人口は10年間で1.35倍増の見込みで、自殺率の上昇幅より低い。また、07 年の全体の自殺率（同24.8人）と比べても、高齢者の自殺は全体の3倍近くにおよんだ。

経済協力開発機構（OECD）加盟国の平均と比較した際、韓国の高齢者の自殺率がきわめて高いことが分かる。00〜05年のOECD加盟国（韓国除く）の自殺率は、65〜74歳が同43.2人、75歳以上は60.4人。一方、韓国（04年基準）は65〜74歳が64.9人、75歳以上は109.6人に達した。日本は65〜74歳が29.1人、75歳以上は31.5人だった。