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尖閣無人島の命名 中国が抗議

1月31日 1時13分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

日本政府が、沖縄県の尖閣諸島周辺などにある名前がつけられていない無人島について、名前を確定させようとしていることに対し、中国政府は、日本側に抗議したことを明らかにするとともに、「日本側による一方的な措置は無効だ」として非難しました。

日本政府は、排他的経済水域を決めるうえで基準となる島でありながら、国として名前を把握していない全国の無人島について調査を進めていますが、このうち沖縄県では、中国漁船による衝突事件が起きた尖閣諸島周辺などの7つの島にも名前がついていないことが分かり、今年度中にも名前を確定させる方針です。これについて、中国外務省の劉為民報道官は、30日、談話を出し、尖閣諸島について「中国固有の領土であり、争う余地のない主権を有する」との立場を改めて示したうえで、日本政府に強く抗議したことを明らかにしました。劉報道官は、さらに、「日本側による一方的な措置は、すべて違法であり、無効だ」として非難しました。中国としては、日本政府が尖閣諸島周辺の無人島への命名を実施に移せば、日本による実効支配を強めることにつながるとして警戒しているものとみられ、今後、両国間の外交上の大きな争点に発展することが予想されます。