上杉隆の東京脱力メールマガジン 殿堂

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元ジャーナリスト上杉隆の新たな挑戦!政治からゴルフまで大手メディアが取り上げることのできないニュースを続々配信します。他メディアでは絶対に知りえないスクープも、権力からの圧力に屈することなく、真相をお伝えします。

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【著者紹介】 上杉隆

元ジャーナリスト(無所属/内閣総理大臣非公認): 1968年福岡県生まれ、東京都育ち、のち放浪。ホテル、テレビ、衆議院議員事務所、米紙東京支局等を経て、2002年よりジャーナリストとして活動。同年「第8回雑誌ジャーナリズム賞企画賞」受賞後、「4D政策」。2003年、全日本パブリックゴルフ選手権予選落ち、北朝鮮入国、イラクは失敗。2004年、入院@パリ&東京、リハビリ@山梨&軽井沢。2005年より「Stoic & Luxury」を標榜し、本ブログを開始。「東京脱力新聞」「週刊東京脱力」「東京脱力新聞2.0」を経て、2009年「Stoic & Luxury」の新境地へ。

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Vol.100
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          上杉隆の東京脱力メールマガジン          

       『 日本の分断 新・格差社会の到来(情報編)』       

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0.3、0.4、0.5…。

福島駅に近づく新幹線の車中、手元の線量計の数値がみるみる上昇する。雪の
降る中、福島駅に降り立った。駅前広場で改めて計測すると、すぐに1.0マ
イクロシーベルトを超えた。音量をONにすると警報音が鳴り響く。あれから1
0ヶ月、何が除染だ。(線量計はMYRATE PDR-111 アロカ計測センターで2011
年12月に校正済み)

福島市にいる。ホテルの宿泊客は3・11前と比べて半分以下。空間線量の高
さはもはや慣れっこになってしまったと笑うのはホテル従業員のひとりだ。

「同じ被災地でも、宮城や岩手ではお客様は戻ってきていらしているようです
ね」

笑いながらも、その表情に寂しさを隠しきれない。

そう、日本は、津波などの震災からは必ず立ち直ることができる。それは戦後
の復興をみるまでもなく明らかだ。だが、放射能事故は違う。この「強敵」は
長年にわたって人々を苦しめる。

肉体的な問題だけではない。地域社会の破壊、国民の意識の分断、そして国家
の衰退にかかわる大問題なのだ。それは4半世紀前のチェルノブイリの教訓で
も明らかだ。

青森の風は冷たい。東京から新幹線でたっぷり3時間、そこから車で30分、
講演会場の六戸町商工会館は雪景色の中、地味に佇んでいる。福島に寄る前、
私は青森にいた。

私は、ジャーナリスト休業後の主たる活動のひとつとして、これまで受けられ
なかった地方での講演を再開している。中央(東京)からの発信、あるいは既
存のメディアでは届けられない情報を、自ら地方に赴くことによって、日本中
に直接届けていこうというのが地方講演の狙いのひとつだ。

今週は自民党の宮崎県議会議員への講演、そしてこの青森での講演がそれであ
る。

六戸町商工会の円子徳通会長によれば、十和田やむつからも聴衆が来ていると
いう。

「この2、3日、申し込みと問い合わせがたくさん来ています」

私は、会館の控え室で、青森県政や震災後の県内の状況などの話に触れながら、
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  • 2011/12/31  上杉隆の東京脱力メールマガジン Vol.093『 福島からフクシマへ ジャーナリスト休業 』
  • 2011/12/28  上杉隆の東京脱力メールマガジン Vol.092『TBSは2度死んだ 「原子力国家」日本(6)』
  • 2011/12/22  上杉隆の東京脱力メールマガジン Vol.091『 メモリーク開始! 野田首相の「新年インタビュー」』
  • 2011/12/03  上杉隆の東京脱力メールマガジン Vol.090『 情報隠蔽の罠 「原子力国家」日本(5)』
  • 2011/12/01  上杉隆の東京脱力メールマガジン Vol.089『消された内部告発者たち 「原子力国家」日本(4)』

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