日々の暮らしや今後の生活への意識がどう変化しているのか、3年ごとに行っている企業の調査結果がまとまり、将来の暮らしがよくなると前向きに捉えている人が増えていることが分かりました。
この調査は、東京ガスが、平成2年から3年ごとに行っていて、ことしは去年7月、東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県に住むおよそ3200人が回答しました。それによりますと、日常生活への意識で大きく変わってきているのは、省エネルギーへの意識で「コストを意識して電気やガスを使っているか」という問いに対して、「“あてはまる”または“ややあてはまる”」と答えた人が57.2%と、前回と比べて3.4ポイント、21年前の最初の調査と比べて29.1ポイント増えていました。また「5年後の暮らし」について、「よくなっている」など前向きに予測している人は22.9%で、前回の調査より7.9ポイント増加していたほか、「5年後の社会は人とのつながりを大事にしている」と予測している人も15ポイント以上増えていました。将来の暮らしを前向きにとらえる人が増えたことについて、東京ガス都市生活研究所の宮城禎信主幹研究員は「震災で何が大切か、何を見直せばいいのか明確になったため、漠然としていた不安が減ってきたのではないか」と分析しています。