北海道弁護士会連合会(道弁連、向井諭理事長)は、ロシア・サハリン州弁護士会と国際友好協定を七日に締結する。道弁連が海外の弁護士会と友好協定を結ぶのは初めて。情報交換や人的交流を通じて相互に法制度の理解を深め、北海道とサハリン州の経済交流の発展などを法的に支える狙いだ。 道弁連の北方圏交流委員会によると、日本企業のサハリン州への進出などに伴い、法的トラブルが発生する例も少なくないという。同委員会では「経済紛争などへの対処のほか、将来的には、漁船の拿捕(だほ)など刑事事件が発生した場合などにも有効な対応ができるよう協力態勢を整えていきたい」としている。 道弁連はロシア連邦が誕生した一九九一年の翌年、北方圏交流委員会を設置。九三年以降ほぼ毎年、相互に訪問団を派遣し、意見交換などを行ってきた。 協定の調印式は、七日午後三時から札幌市中央区北三西一の札幌全日空ホテルで開かれる国際交流セミナーで行う。 セミナーでは日ロ双方の弁護士や道の担当者らが、両国の弁護士制度の比較や経済交流の可能性について講演する。一般市民も聴講可能で入場無料。
[記事全文] 【北海道新聞】
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