26日、パネッタ米国防長官は記者会見で、国防費を10年間で4870億ドル(約38兆円)削減するために、地上戦力の陸軍8万人と海兵隊2万人の計10万人を削減すると発表した。リア・ノーボスチ通信が産経新聞を引用して伝えた。
一方で、軍事力を増す中国や北朝鮮の脅威に対処するために、アジア太平洋を重視することを改めて強調し、「太平洋の海兵隊と陸軍の体制を維持する」と明言した。
パネッタ長官は「戦争が終局に向かいつつあり、軍の予算削減に取り組まなければならない。軍の規模は縮小することになる」と指摘。
最大の地上戦力の陸軍は同時テロ後のピーク時の57万人から49万人に、海兵隊は20万2000人から18万2000人に減らす。脅威が低下した欧州からは、2個陸軍戦闘旅団を撤退させる。
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