IAEA イラン訪れ調査開始
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IAEA イラン訪れ調査開始

1月30日 4時55分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

イランの核開発問題を巡り欧米諸国が制裁を強めるなか、IAEA=国際原子力機関の調査団がイランを訪れ、核の軍事利用の疑いを検証する調査を開始し、イラン側がどこまで協力的な姿勢を示すのかが注目されます。

IAEAは、去年11月に公表した報告書で、イランが核兵器を起爆させるための高性能爆薬の実験を行ってきた疑いがあるなどと指摘し、29日、これを検証するため査察部門のトップのナカーツ事務次長が率いる調査団が首都テヘランに到着しました。3日間にわたる調査の行程は明らかにされていませんが、イラン側は今月から新たにウランの濃縮活動を始めた中部コム近郊のフォルドゥの核施設についても調査団の訪問を認める可能性を示唆しています。サレヒ外相は、29日、「われわれには隠し立てすることはなく、今回の調査で疑問は解消されるだろう」と述べ、核開発問題を巡る欧米諸国などとの交渉を再開することにも前向きな姿勢を示しました。イランとしては、EU=ヨーロッパ連合がイラン産の原油の禁輸措置を決定するなど、欧米諸国が制裁を強化するなか、IAEAに協力する姿勢をアピールすることで、国際社会な圧力をかわすねらいがあるものとみられ、どこまで核施設などへの踏み込んだ調査に応じるのか注目されます。