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美味しい肉の非常識的(?)焼き方。強火でまず焼き固めて、その後…じゃなくて。 [グルメ]

弊社社長が、先日、五反田で美味しい肉料理のレストランを見つけてきました。

肉を好んで食べる方ではないのですが、
余りにも勧めるので、行ってみようかという気になっています。
しかし、スケジュールが合わず未訪問。

その店の話を渋谷の仕事先でしたら、
肉好きの方が、
「それはどんな焼き方をしているのか?」と聞いてきました。

「どんな焼き方?」と聞かれても、
行ったこともないし、ステーキだったら、厚い鉄板か、
フライパンで焼いているのでは…と適当に答えたのです。

そしたら、その方は、
「美味しい肉の焼き方って、知ってますよね?」

皆さん、ご存じですか?

大抵の料理の本には、
熟成した肉を冷蔵庫から出して、室温に戻す。
筋を切る。たたく。
塩は焼く直前にふる。
良く熱した鉄板、フライパンに肉を入れる。
始めは、強火で、外を焼き固め、肉汁を外に出さないようにする。
後は弱火。
フライパンからおろしたら、しばらく置いて肉を落ち着かせる。
などと書かれているのでは?

例えば、
熊本県畜産協会のビーフステーキの焼き方についてのページ。
http://kumamoto.lin.go.jp/shokuniku/choriho/kisochisiki/hon_yaku_beef.html

実は、自分も家で、たまにステーキを作る時は、
特に先に強火で表面を焼き固めるという焼き方をしていました。

ところが、これが…。

その方が言うには、
「焼いた肉で一番、美味しいのは、丸焼き。できるだけ大きな塊の肉を、
ゆっくり時間をかけて、そう1日くらい、じっくりと焼く。それをしばらく寝かせて
落ち着かせ、切り分ける。中でも一番美味しいのは、塊の真ん中の部分」
なんだそうです。

牛、まるまる一頭の丸焼き。
その真ん中を食べると言われてもねー。

さらに続けて言うことには、
「肉汁が出ないように、まず表面を焼き固めてというのは、
どうも間違いじゃないか。ゆっくりじっくり弱火で焼く。
そうすると柔らかく、肉の味わいを殺さず、旨味を味わえる。
その焼き方なんだけど…」

表面を焼き固めないで、弱火でゆっくり焼くというのは、
一般的な肉の焼き方には反していますね。
しかしそうして焼いた肉が、本来の味だと言うのです。

うーん。
もうずいぶん前に、真空低温調理法というのが、はやりました。
(今でも熱心に行っているシェフもいらっしゃいます)

これは、特殊な袋に素材と調味料を入れ、
密封し、真空にして、肉、魚のタンパク質が変性するかしないかの
ぎりぎりの低温で調理するというもの。

「暮らしと真空」
見直される『真空調理法』 ----普及目指す真空低温調理研究会---- 》
http://www.ulvac-uc.co.jp/kurashi/mijika/cooking/index.html
に真空低温調理のこと、真空低温調理研究会について書かれています。

そういえば、世田谷の用賀に事務所があった時に、
千歳船橋のレストランで、この真空低温調理の
ローストビーフを食べたことがあります。

それは確かに柔らかかった。
でもしっかり焼き目はついていたなー。
(通常は、一度、低温調理したものを冷却、冷凍し、その後、
スチームコンベクションオーブンで再加熱するのだが、
そのときは、低温調理したものをそのまま提供された)

袋に入れる前に、一度、焼いていたのかなー?

それはともかく、真空調理で、ビーフステーキは出来るのか?
それとも別の焼き方なのか?

真空調理法で作られたレトルト食品は、結構あります。
でも大抵は、焼き物ではなく、煮物系統。こちらも丼物。
【冷凍・冷蔵可】真空低温調理法!「おふくろ牛丼の具」約130g×4袋セット
でも探したら、なんとローストというかタンドリーチキンも。
芳醇な香りとマイルドな風味♪タンドリーチキン
あの表面のクリスピー感はあるのか? それに興味あり。

調べると、通常よりも低温で、ローストできる、
低温オーブンというのがあるんですね。
業務用「ハローヒートオーブン」
http://next-2u.co.jp/products.php

そしたらこうしたオーブンと同じような機能は、
今、発売されている家庭の電子レンジに、
機能の一つとして備えられているんだそう。

家電Watch
《東芝、低温スチームでステーキも焼けるオーブンレンジ「カロリエVS」 》
http://kaden.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/07/04/1005.html

適温スチーム調理で加熱することで、
《肉の中心が60℃前後で仕上がるステーキでは、レアやミディアムなどの微調整も可能。》
なんだとか。

過熱水蒸気を使った電子レンジは、
家庭用では、確かシャープが最初だったと思いましたけれど、
水蒸気(水)で、ステーキが焼けるんですね。

確かに、登場したときに、「水で焼く」って宣伝してたなー。

他にも高機能オーブンを紹介。
読売新聞、2008年1月21日、
ヘルシー志向の高機能オーブンレンジ
http://home.yomiuri.co.jp/interior/item/20080116hg01.htm
日経トレンディーの記事。詳しいです。
《さらなる健康志向か、プロ並みの本格調理機能か
もう迷わない、“スチーム”オーブンレンジの選び方》
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20071221/1005619/?P=3

なんだか、話が取引先の方の話から遠くなってしまいました。
そこに話を戻しましょう。

その方は、低温でじっくりと時間をかけて肉を焼き上げるレストランを
知っていて、食べに行って感激したそうなのです。
店を教えてもらいました。
何と昨年、ミシュラン東京ガイドで3星をとったお店だと。

「ミシュランガイド東京2008」で東京の8店に三つ星評価。世界最高の美食の都市。

はあー。
発表前から、人気があったそのお店。
今では、大変な予約待ちなんだとか。

でもその、低温じっくり長時間加熱の焼き方で
仕上げた肉料理(魚料理)を食べてみたいものです。

東芝の製品が、機能の割に値段がリーズナブルだなー。
◆振込手数料・送料無料!◆東芝 スチームオーブンレンジ
 ER-E350(S)[ERE350(S)] カロリエ
》(楽天内のショップ)
アマゾンにもあり。
TOSHIBA 過熱水蒸気オーブンレンジ 「石釜オーブンカロリエVS」 シルバー ER-E350(S)

業界の専門誌の「月刊専門料理」の
2007年04月号の特集は、ずばり「肉の火入れ」。
有名店のシェフが、肉の加熱方法について語っているようです。
http://www.shibatashoten.jp/pdf/senmonryori200704.pdf
こちらから購入可能。
http://www.bmshop.jp/cgi-bin/bms/item.cgi?item_id=sen0704&ctg_id=sen&page=1
アマゾンでは、
月刊 専門料理 2007年 04月号 [雑誌] (雑誌)

真空調理に関しては、
わかりやすい真空調理レシピ―日本料理フランス料理中国料理 (単行本)


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みずしま

はじめまして。
肉の加熱の検索でこちらのブログにあたりました。
世界レベルでみると、表面を強火で焼き固めて余熱で中まで加熱するという手法は10〜15年程前の理論による加熱になりました。
今はいかに表面と中心温度の温度ラグと水分ロスのラグを縮めるかという加熱が主流ですので、現象から考えると、ゆっくり加熱して最後に焼き色というのが、最新の手法です。
強火で焼くほうが最終的内部の水分ロスはゆっくり加熱より遙かに多くなるというデーターもあります。
強火で焼き固めては、実質的データーに基づいたものというよりは、料理人たちのだったらいいな的視点の誤認ではないかと思われます。 アメリカやフランス、スペインの大学でも既にこのことは否定されていますよ!
 ちょっと寄り道させていただきました。
by みずしま (2008-04-30 21:48) 

aaa

中心部が75度以上に達したあと
1分以上加熱と言うのが
食肉の安全基準だと思うのですが
肉の中心が60℃前後で
安全基準に達するのでしょうか。

ハム、ウインナーなどの加工肉は
63度以上で30分以上と言うのは
聞いた事があります。
by aaa (2010-09-19 20:21) 

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2月2日のおやつは、種子島・沖ヶ浜田の黒糖。(トクダス 2008-02-03 00:23)

2月1日、五反田の肉屋経営のステーキレストランに。これについては、別エントリーで。《美味しい肉の非常識的(?)焼き方。強火でまず焼き固めて、その後…じゃなくて。》そこで、友達からもらったのが、種子島の黒糖。友達が、先日、種子島に行った際に地元の方から頂いたものとか。2月2日のおやつにしま…[続く]

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