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【東日本大震災】震災がれきの処理費用膨張 阪神大震災大幅に上回る 洗浄、放射線検査の必要
2011.11.17 09:29
東日本大震災で出たがれきの単位重量当たりの処理費用が、阪神大震災を大幅に上回ることが17日、分かった。津波でかぶった海水の塩分を落とす洗浄や、原発事故による放射性物質の検査などが必要なためだ。国や自治体は3年程度でがれき処理を終える計画だが、現場での膨大な作業に加え、財政面の制約から処理完了が遅れる恐れも出て来た。
環境省によると、阪神大震災のがれき処理費用の総額は約3246億円で、1トン当たりの処理単価は約2万2千円。これに対し岩手県の場合、当初の見通しは総額3千億円で、1トン当たりは阪神の3倍弱の6万3千円。宮城県は総額7700億円で、1トン当たりは阪神の2倍超の約5万円と、両県とも阪神のコストを大幅に上回る見通し。放射性物質の付着が懸念される福島県は費用の概算も立っていない。
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