現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 特集
  4. 民主政権
  5. 記事

消費増税さらに7%必要 民主の最低保障年金導入なら

2012年1月25日3時5分

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

図拡大民主党が検討している最低保障年金の4ケース

 民主党が掲げる最低保障年金を導入すると、いまの基礎年金制度を続ける場合に比べて、2075年度で最大25兆円あまりの追加財源が必要になることが、同党の試算でわかった。消費税10%への引き上げとは別に、新たに7%分の増税が必要になる。そのうえ、多くの受給者がいまの給付額よりも減るという内容だ。

 野田政権は消費増税の与野党協議を進めるため、試算の公表も検討している。

 民主党は、満額で月額7万円の最低保障年金と、払った保険料に応じて受給額が決まる所得比例年金を組み合わせた年金改革案を掲げている。だが、最低保障年金の対象や必要な費用など、制度の詳細を明らかにしてこなかった。

 試算は、16年度から新しい制度を始め、60年度までに今の制度から徐々に切り替えていくことを前提にしている。最も給付が手厚いケースとして、生涯平均年収が260万円までの人には最低保障年金を満額支給し、それ以上の人には減額して、690万円で打ち切ることを想定。75年度時点では、今の制度を続ける場合よりも25.6兆円多い年61.3兆円かかる。その間の高齢化による支出増を含めると、消費税を7.1%上げなければならない。

 これではお金がかかりすぎるため、さらに給付を絞ったケースも試算した。年収ゼロを起点に減額を始めて、支給しない年収ラインを、690万円、520万円、380万円の3パターンで計算した。

 この場合は将来の消費税の引き上げ幅は2.3〜4.9%に抑えられるが、サラリーマンが入る厚生年金などでは、すべての人が今よりも年金が減る。現在はすべての人の基礎年金部分の半分を税金でまかなっているが、民主党の年金案では、税金の投入を低所得者に限定するためだ。

 この試算は、昨春に民主党の調査会が作成した。さらなる増税や年金の減額が国民の反発を招きかねないため、党内から異論が噴出し、公表が見送られた。ただ、年金改革は民主党の看板政策のため、税と社会保障の一体改革素案には「13年の法案提出」を明記。公明党などが年金改革の全体像を示さなければ、消費増税の協議はしないとの姿勢のため、政権も試算公表の準備をしている。

PR情報
検索フォーム

おすすめリンク

金正恩氏はまだ20代で、政治手腕はまったく未知数だ。不透明なことの多すぎる北朝鮮と東アジアの今後を占う。

脱成長か、成長か。前原誠司さんと枝野幸男さんの主張を基に、日本が選びうる道を考える。


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介