■ 地方自治は日本にいらない

 徳川幕府の頃の名残がいまの地方自治である。諸外国のいわゆる連邦制をはじめとした地方自治と、日本での成り立ちは違うモノがある。何せ日本は上様(=徳川幕府全体並びに直轄地)と、殿様(地方大名で地方の自治を任された一族)で成り立っていただけである。その身分制度が崩れ、平民が地方自治などやるからおかしくなるし、監視も出来ない。

 日本は「国→国の出先機関」だけでいいと思う。何度も書いているが、地方自治をすべてなくせば、年間5兆円も軽く浮くのだ。なにせ地方議会もいらないし何もいらない。すべては国がやればいいのである。無駄が省ける一番の施策だ。

 さて、以下のような投稿があった。

 

茨城県知事、地元経営者から多額政治献金・・・氷山の一角でしょうが中元歳暮レベルの付き合いにしてはやけに高額ですね。これだから地方行政はダメなんですよ。

http://www.asahi.com/national/update/0115/TKY201201140570.html

 

↑上記、私は特段高いとも思わない。昔からそんなモノだし、表に出ないところではまだまだたくさん、どこの地方にもある。はっきり言って庶民は、普段は政治に興味がないくせに、マスコミなんかが煽るように書くことを真に受けるから変な勘違いをするのだ。

 私は、政治家がカネをもらうのは全然かまわないと思う。ただしそれで便宜を図らなければいい。贈収賄がらみの犯罪は、収賄側を「判決×3倍」の刑にすればいいだけである。それでもやるならやればよろしい。

 これもいつも言うことだが、国政の場合、1億2千万人の利害関係を調整するのである。クリーンな奴がちょっと言っただけでカタがつくならば、そもそも政治家なんていらないではないか。今の日本は残念ながら、マスコミの顔色をうかがう小物ばかりが増えて、全員で足の引っ張り合いをやるという悲しい図式になっている。戦後教育の変な平等思想で、その辺で寝ててロクに働かないし勉強もしないし考えもしない奴でも、同じ発言権があり文句だけは言うものと思っている。

 政治家や役人の給料が高いとかいうが、私は決して高くないと思う。高くないからいろいろやるのだ。「めちゃくちゃ高いけど、縛りがキツイ」という風にした方がいいのだが、貧乏人がひがみそねみねたみでガタガタ言い、アホマスコミもそれを煽るモノだから悪い方向にしか行かない。

 申し訳ないが、私は人よりそれなりに知恵がついている。もちろん周りのみんなのおかげなのだが、そんな私が思うのは、「政治家と官僚はアホのやるモノだ」ということだ。なぜかといえば、金にならないし、保証はないし、ぶーぶー言われるだけで、なんのメリットもない。優秀な奴が官僚にならずに外資系で働くのもそういうせいだろう。私は日本人の優秀な奴の中でも安定して仕事をし国に尽くしたいという奴はたくさんいるものと思う。しかし、公務員の唯一の「安定」がなくなり、民間と同じレベルになれば、必然的に役人に小物とバカがますます増える。バカというのは小物でもあるから、施策もろくでもなくなるし自分のことしか考えなくなる。

 中央省庁のトップの年収が少なすぎる。天下りをしてようやく「まぁ、役人でもよかったな」と思えるクラス。だったら、事務次官当たりは1億くらいはもらえるようにした方がいい。いっておくが、その辺の人間と、それなりの立場の人間では出て行く金が違う。それなりに部下に気を使い、飲みにも誘って、いろいろしてやらなければならない。プロ野球選手の年俸が3千万と聞いたらあなたはどう思うだろうか?

「高いな、いいな」と思ったあなたはバカである。3千万でいくら経費算入したとしても、手元に残るのはわずかなカネで、将来の保証もない。けがすれば終わりである。役人や政治家も同じだ。普段からいろいろカネがかかるのだ。例を挙げれば、中央省庁の事務次官が、コナカのスーツというわけにも行かないだろう。それこそ日本人としての見識を疑われる。TPOという言葉はまさにそういうことを示している。国際会議に出るのに、貧乏くさい格好をしている先進国の事務方トップが国際会議に出たとしよう。だれが、そんな国のいうことを聞くのだろうか。「最近カネなくてみんなやる気ないらしいぞ日本も」なんていわれたら、できるものもできなくなってしまう。

 そういう見えないカネ、義務ではないが常識としてかけるべきカネというものが、それなりの立場の奴にはあるのだ。しかも、それは所得税を払ったあとの可処分所得の中から支払わなければならないのだ。私は事務次官のトップの給料などは、経団連傘下企業のトップの平均くらいでもいいと思う(もちろん企業には他にも経費が使えますが)。

 しかし、何でもやり過ぎで、カネを何に使っているのかわからない外務省の連中みたいなのも確かにいる。しかしそれは、誰も文句を言わない。ちょっと話題に上ることがあってもすぐに消えてしまう。おかしいではないか。

 貧乏人の考えで政治なんかやるから、この国はおかしくなったんだ。みんな分相応ということを学ぼうではないか。もちろん小物政治家にそのような便宜やカネは必要ない。そういう奴は、きちんと選挙で落としてやればいい。

 役人や政治家が利権に走る・・・それはカネが安すぎるからだ。きっちりと払うモノは払って、その上で、悪さしたらとんでもない厳罰にした方がいいではないか。政治家と秘書あわせて、一事務所当たり、議員の給料が1億、他の人件費その他で1億の年間2億払い、衆参会わせて700人くらいにすればいい。政党助成金なんてものはなくしてだ。そうすれば国庫から支出されるカネは変わらない。たかが1,400億である。

 カネをかけるべきところ、かけなくてもいいところ、そういうところの判断基準をねたみそねみでやってはいけない。家庭ではなく、国なのだ。誇り高きこの日本国の仕事を、きっちりカネ払ってさせる。それが大事なのではないか。あなたはタダで動けるのか?カネがなければ何にも出来ない。政治家は、国会でしゃべってりゃぁいいってもんでもないし、法律作ればいいってモノでもないのだ。そこのところを理解する国民が増えることを祈ってやまない。

 

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