猫関連情報

更新日:2007年05月10日

猫の栄養学講座 水

猫には猫に必要な栄養素があります。猫の栄養学を勉強して、正しい食事を与えましょう。猫の栄養学講座1回目は6大栄養素の「水」です。

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先日来報道されているペットフードのリコールを聞いて、猫たちに市販のペットフードを食べさせることに不安を感じている同居人もいらっしゃるのでは?と思います。とは云っても、猫の食餌を手作り…には、高い壁がそびえていそう。

大昔に学校で習った(私はですが)、6大栄養素を思い出してみましょう。
猫も人と同じく、水・タンパク質・炭水化物・脂肪・ミネラル・ビタミンという6大栄養素がないと生きていけません。しかし、猫が必要とする栄養素の中身は人のとはかなり違います。

今回からスタートするのは、「猫の栄養学講座」。
まずは、猫の必要な6大栄養素からひもときたいと思います。猫にはどんな栄養素が必要なのか?一緒に勉強してみましょう。

イエネコは砂漠地帯に生息するリビアヤマネコの子孫だという説が今のところは最有力です。昼夜の気温差が激しく、水分の少ない砂漠地帯でイエネコの子孫は尿濃縮率を高めるなど身体から出て行く水分を極力抑える身体になって生き延びてきました。
イエネコとしての人のそばで暮らすようになった今も多くの猫はあまり好んで水を飲みません。充分な水を飲むことができなかった祖先が作り上げてきた身体の機能=摂取水分が少なくても生きていける=尿を濃縮することで、猫には「咽が渇いた」という情報が伝わりにくいのです。
高齢になるとより一層咽の渇きを覚えにくくなります。健康な状態の腎臓であれば尿を濃縮して排泄量を減らそうとしますが、腎臓の働きが悪くなっていると尿濃縮ができず、どんどん薄い尿を排泄し脱水が進行しやすくなります。

生き物すべてにとって、水がどれだけ大切なものかは今更の話ですが…。
猫の身体は、胎児期~未成熟期には80~90%、成猫になると60~70%の体水分で占められています。
もし、下痢・嘔吐・出血などで脱水し、体水分の10%が失われると重篤となり、15~20%以上損失すると体温調節ができなくなりやがて死に至ります。

猫の一日の水分の必要量

健康な猫の体から蒸発したり、呼吸や排尿や排便で失われてしまう水分、一日24時間で猫に必要とされる水の量は、一般的に1kg/60~70mlとされています。
24時間の維持水運要求量の計算式は色々ありますが、これはその一つ。
体重の0.75乗×70
例えば体重が4kgの猫であれば
4(kg)^0.75×70(ml)=197.99(ml)となります。
この計算式に当てはめると、おおよそ必要とされる猫の1日の水分量が下記になります。
猫の体重
^0.75の値
一日の必要量(ml)
1kg
1
70.00
2kg
1.68179283050743
117.73
3kg
2.27950705695478
159.57
4kg
2.82842712474619
197.99
5kg
3.34370152488211
234.06
6kg
3.83365862547763
268.36
7kg
4.30351707065885
301.25
8kg
4.75682846001088
332.98
9kg
5.19615242270663
363.73
10kg
5.62341325190349
393.64

しかし、この必要な水分を猫はすべて飲み水でまかなっているわけではありません。4kgの猫は毎日牛乳瓶1本分の水を飲まなければいけない、とは考えないでください。
※もちろんたくさん飲んでくれる方がよいですが、一日に飲む水の量が体重1kg/100mlを超えると、今度は多飲の可能性もあり別の病気が疑われます。

健康な猫であれば、体が必要とする水分は自分で飲みます。個体差による飲水の好み、気温によって、また食べているものによっても飲む量が違います。
ただし、筋肉が良く発達している猫は、その筋肉の中に水分を蓄えておくことができますが、逆に脂肪がいっぱいついた太りすぎの猫は脂肪の中に水分を蓄えることができないので、水分摂取量を増やす工夫が必要です。

飲み水以外に、ドライフードを食べているのであれば、ドライフードには10%の水分が含まれているので1日100gのドライフードを食べている猫は、ここから10mlの水分を得ます。
缶フードを食べている場合は、その約75%が水分として取り込まれます。
水を飲んだり、ものを食べることにより体に取り込まれた水分を摂取水といいます。
別に、脂肪、炭水化物、タンパク質がエネルギーに分解されるときにおきる化学反応によって身体の中で作られる代謝水があります。

水の役割と、たくさん水を飲んでもらう方法について→

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この記事の担当ガイド

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岩田 麻美子

猫との付き合いは40年以上。元・猫のブリーダーとしての17年の経験を生かし現在は東京都動物愛護推進員…

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