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Counter Void  2003
この作品は、ネオンで3m20cmの数字を6個ならべた作品。数字は9から1とカウントダウンし、0は表示されない。そして、それが繰り返される。カウントダウンする数字のスピードはすべて異なっている。表示は、背景にもネオンを仕込み、昼と夜で変化する。昼は白い壁にネオンの白い光で数字を表現し、夜は情景を反転させ、壁が白い光の地となり、数字が黒く表示されるように設計されている。過剰な「生」が渦巻く都市、東京。六本木はその中心。過剰な「情報」が渦巻くメディア、日本。テレビ局はその中心。

昼の情景
新しい六本木ヒルズは、夜だけでなく昼間の顔を持つようになる。もともと過剰な「生」が息づく六本木に、更に加速度をつけた「過剰な生」を上塗りする。過剰な情報発信基地であるテレビ局に、更に加速度をつけた「過剰な光」を上塗りすること。それは、「生」と「光」のホワイトホールと化し、「より深い死」を想うきっかけを提供するだろう。

夜の情景
六本木はもともと夜の街。過剰な「生」は夜にこそ花開く。その夜に、あえて「死」を持ち込むこと。また、情報発信基地に「闇」を持ち込むこと。それは、「死」と「闇」のブラックホールを生み出し、「より深い生」を考えるきっかけを提供するだろう。

昼と夜。情景のダイナミズム。
交互に繰り広げられる「死」と「生」の豊潤なドラマ。それは変化し続けながら、通りすがりに見る人々によって、その人が感じ、考えることによってのみ完成し続けられるだろう。

6 / 2003

 

作品データ
作家:宮島達男
作品タイトル:Counter Void
設置場所:テレビ朝日社屋敷地内壁面
制作年:2003年
制作ディレクション:槇計画事務所
制作コーディネイト:白石コンテンポラリーアート

 
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