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'12/1/28

折り鶴再生利用へ30万羽贈る



 三原市原爆被害者之会は27日、JR三原駅北側にある慰霊碑にささげられた約7年分の折り鶴約30万羽を、広島市中区のNPO法人千羽鶴未来プロジェクトに託した。発展途上国に贈るノートなどに再生利用する。

 三原市下北方の市本郷福祉センターで贈呈式があり、両団体のメンバーたち計約20人が集まった。上田孝司副会長(82)が法人の重松まゆみ理事長(62)に折り鶴を手渡した後、全員で汚れや傷みが激しい折り鶴などを取り除く仕分け作業をした。

 慰霊碑の折り鶴は、2005年ごろから上田副会長の自宅の倉庫で保管していた。11年秋に法人が同会に再生利用を打診した。法人によると、広島県内の被爆者団体の活動への協力は初めてという。

 上田副会長は「市民の平和への願いが込められた折り鶴を有効に活用できる」と喜んでいた。

【写真説明】重松理事長(右)に折り鶴を手渡す上田副会長




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